学校法人北海道科学大学(本部・札幌市手稲区)が運営する北海道科学大学高等学校(同市豊平区中の島2条6丁目)が、2023年4月から科学大などの施設が集積している前田キャンパス(手稲区前田7条15丁目4-1)に全面移転、高大一体教育の体制が生まれる。それに伴って、同高校敷地を利用した跡地開発に向けた動きが具体化している。(写真は、札幌市豊平区中の島にある北海道科学大学高校)
北海道科学大学高校は、1956年4月に開学した北海道工業高等学校が前身で、その後、2001年4月に校名を北海道尚志学園高等学校に変更、2016年4月から北海道科学大学高校になった。学校法人北海道科学大学は、2024年の法人創立100周年に向けた事業としして北海道科学大学のある前田キャンパスに高校の新校舎を建設、2023年4月に全面移転する。
北海道科学大学高校の敷地は約4000坪とみられ、校舎や体育館、実習室などが建っている。土地建物を所有する学校法人北海道科学大学は、土地を売却せず、定期借地権を設定した公募プロポーザル方式で跡地利用の事業者を決める意向。
同じ学校法人が運営している隣接の北海道自動車学校は、ルーツの事業でもあり現在地に存続させるため対象には入らない。
対象敷地は、札幌でも希少な広い土地のため10社以上が参加を表明したとされる。ただ、校舎地下には各施設を結ぶ地下通路が張り巡らされ、解体費用が通常の建物よりも割り増しになるとも言われている。3月初めに行われた学校側の説明会には6社が参加、3月中に2社程度に絞り込むという。
今回の敷地は、定期借地という縛りがあるため商業施設が有力とされ、近くにあった自衛隊札幌病院跡地に整備された、食品スーパーや家電量販店などと競合する可能性もある。