札幌市中央区南3条西3丁目の「札幌スポーツ館本店」が、京阪電鉄不動産(本社・大阪市中央区)に売却された。経済誌の「財界さっぽろ」が、12月号で報道して明らかになった。同社の取得日は2021年10月20日付け。(写真は、「札幌スポーツ館本店」)

「札幌スポーツ館」は、スポーツハウス(本社・札幌市中央区)が展開するスポーツ用品専門店。「本店」のほか、札幌市内に3店舗、千歳、旭川、帯広、釧路、北見に店舗と営業所を展開し、北海道のスポーツライフをサポートしている。1947年に運動具店として創業、1950年にスポーツハウスが設立され、今年は創業74年、創立から71年の北海道の老舗スポーツ店。

 本店は、1982年3月にオープンした地下1階、地上8階建て、延べ床面積は約841坪(2776㎡)。同社の旗艦店で、地下1階から5階までが売り場となっている。登記簿によると、土地建物はスポーツハウスの所有だったが、2021年8月30日に、土地・建物コンサルタントの地仙(本社・愛知県豊橋市)に売却された。土地建物には6億円の根抵当権が設定されていた。それから2ヵ月後の10月20日、今度は京阪電鉄不動産に売却され、根抵当権は抹消された。

 京阪電鉄不動産は、大通ゾーンの南1西1で「東急ステイ札幌」、南2西1では「ビスポークホテル札幌」の土地の仕込みから建設まで手掛け、現在も両ホテルの土地建物を所有している。また、南3西2の旧「リバティタワービル」も取得して解体、新たなホテル建設を進めている。関西私鉄系不動産会社の中でも、京阪電鉄不動産は札幌への投資を強力に進めている。今度の「札幌スポーツ館本店」ビルの取得で、関西系では札幌投資で突出した存在になりそう。


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