JR札幌駅南口の旧札幌西武跡を含む北4西3街区約1・7haで進められている市街地再開発事業で、事業主体の再開発準備組合が高さ約220mと高さ約50mの2棟の複合ビルを計画していることが分かった。札幌市が、11月2日から縦覧を開始した仮称「札幌駅南口北4西3地区第一種市街地再開発事業」の環境影響評価方法書で明らかになった。(写真は、北4西3市街地再開発事業の区域。フェンスで囲われているのが旧札幌西武跡)
旧札幌西武跡地を含む北4西3地区約1・7haは、旧札幌西武跡地を所有しているヨドバシホールディングス(HD、本社・東京都新宿区)など地権者が「札幌駅南口北4西3地区市街地再開発準備組合」(理事長・藤沢昭和ヨドバシHD代表取締役)を設立、再開発計画案づくりを進めてきた。
計画案の策定段階では、高さ約240mの高層棟1棟・高さ約50mの基壇棟1棟とするA案、高さ約190mと約160mの高層棟2棟・高さ約50mの基壇棟1棟とするB案を検討していたが、最終的に高さ約220mの高層棟1棟・高さ約50mの基壇棟1棟に絞り込んだ。
高層棟の低層階は商業フロア、中層階はオフィスフロア、上層階はホテルとし、基壇棟は全階を商業施設とする内容。基壇棟がJR札幌駅南口に面し、高層棟が北4条通側に配置される予定。建築面積は約2878坪(約9500㎡)、地下6階、地上40階建て、延べ床面積は約6万9696坪(約23万㎡)。鉄骨造一部鉄筋コンクリート造で駐車場の収容台数は約550台。縦覧は市内5ヵ所で行われており、期間は12月15日(火)まで。意見書も同期間中、受け付けている。
再開発準備組合は、計画案の都市計画決定を経て正式な組合を発足させ、市の権利変換承認を経て着工。北海道新幹線札幌延伸の2030年度よりも前に完成させるスケジュールになっている。