JR札幌駅南口「北4西3」再開発に東急・じょうてつ参画へ 「aune札幌駅前ビル」取得

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 JR札幌駅南口の旧札幌西武跡地などを含む北4西3街区約1haの再開発計画が進んでいるが、この街区に建つ商業ビル「aune札幌駅前ビル」の所有者が、東急(本社・東京都渋谷区)と同グループのじょうてつ(同・札幌市白石区)であることがこのほど分かった。東急グループは同街区の他ビルを取得する動きも示しており、再開発に参画するもようだ。この街区と隣接する北4西2の「東急百貨店さっぽろ店」の移転を含んだ再開発計画も想定される。(写真は、東急とじょうてつが取得した「aune札幌駅前ビル」。隣の白いフェンスに囲まれたところはヨドバシホールディングスの所有地の一部)

 北4西3街区では2019年5月23日に旧札幌西武跡を所有するヨドバシホールディングス(HD、本社・東京都新宿区)や平和不動産(同・同都中央区)、北海道建設会館など地権者16者で「札幌駅南口北4西3地区市街地再開発準備組合」が発足している。地権者が月1回程度集まり再開発に向けた計画作りを進めており、21年度に具体化に向けた都市計画決定を経て正式な組合に衣替えした上で着工という段取りになっている。
 
 この街区の駅前通沿いに建つ地下2階、地上8階建て「aune札幌駅前ビル」の信託受益権者はオリックス不動産投資法人(東京都港区)だったが、同社は19年12月13日に31億3400万円で信託受益権を東急に売却していた。さらに、今年3月19日に信託受益権者として東急グループのじょうてつも加わったことが分かった。

 同ビルの所有権は信託受託者の三井住友信託銀行(本店・東京都千代田区)となっており、同行は再開発準備組合のメンバーになっているが、実際は信託受益権者がその役割を担う。オリックス不動産投資法人は再開発の主導権が取りづらいことを理由に東急に売却した経緯があるため、東急グループが再開発プラン作りに名乗りを上げたとみられている。

 準備組合では、超高層ビルを想定、高層部にホテルやオフィス、劇場など、低層部にヨドバシカメラや商業施設などの案が上がっている。東急グループが参画することになれば、1973年に開店して築47年になる「東急百貨店さっぽろ店」がこの街区に移転する可能性も出てきた。なお、東急グループとヨドバシHDの関係は良好という。

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