京阪電鉄不動産が札幌・南3西2「リバティータワービル」解体

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 札幌市中央区南3条西2丁目にある「リバティータワービル」の解体工事が始まっているが、同ビルの土地建物所有者が京阪電鉄不動産(本社・大阪市中央区)であることが分かった。既に2年前に土地を取得していたが、今年に入ってから土地を合筆(権利を一つにまとめること)して一筆の土地とし再開発を進めるもよう。(写真は、解体工事が進んでいる「リバティータワービル」)

 同ビルは狸小路商店街2丁目南の東端に位置し、地下2階、地上5階建て、立体駐車場棟も併設していた。お好み焼き「風月」や札幌スクイーズショップ「クレア」などが入っていたビルで、4階には「マリオンシネマ」も一時営業していた。解体のためテナントが徐々に退去、最後まで営業していた「リバティータワーパーキング」も5月末で営業を終了している。

 このビルは、1992年頃に塚本産業(本社・東京都中央区)が竣工させたが、バブル崩壊後に建設会社や行政、整理回収機構などから差し押さえを受け権利関係は複雑だった。2006年にはリバティ(同・同都新宿区)に所有権が移ったが、一時は競売開始決定を受けるなど落ち着かない所有関係だった。最終的に2018年12月に京阪電鉄不動産が土地・建物を取得、今年2月に建物の建っている土地を合筆して約272坪(899・71㎡)の一筆の土地とした上で、6月半ばから解体工事に入っている。

 工期は21年1月末までで、鴻池組(本社・大阪市中央区)北海道支店(札幌市中央区)と本間解体工業(本社・同市西区)が解体を行っている。京阪電鉄不動産は、西2丁目線沿いの旧宮本ビル(南2条西1丁目)も取得、解体後にホテルを建設しており、「BSPK」ホテルとして間もなく竣工する見通し。

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