札幌市内で2つのビル解体工事が進められている。一つは郊外の札幌市東区北23条東8丁目2ー6の東8丁目篠路通(通称・北光線)沿いにある「丸信ワタナベビル」。もう一つは中心部の札幌市中央区大通西5の農林中金札幌ビル。場所は違えども40~60年間にわたって札幌の街並みを形づくってきたビルということでは一緒。解体後にはどんな建物に生まれ変わるのか。
(写真は、解体工事が進んでいる「丸信ワタナベビル」)

「丸信ワタナベビル」は、不動産業の丸信ワタナベが所有する1978年8月竣工の鉄筋コンクリート造の地上4階建て、オフィスとマンションの複合ビル。土地面積約180坪。
 解体工事は2019年12月下旬から始まっており、工期は20年7月下旬まで。解体は丸竹豊建業(札幌市東区)が請け負い、解体工事は本間解体工業(同市西区)、丸和青山工業(同市東区)、北真住設(同市豊平区)が行っている。このビルの1階に入っていた中華料理「大連」は、19年10月1日に東区北25条東12丁目3ー13に移転している。解体後にはどんな建物が新たに生まれるだろうか。(写真は、大通西5丁目の旧農林中金札幌ビル解体工事)

 旧農林中金札幌支店は、1950年代から大通西5丁目に本拠を構えていた重厚感漂う建物だった。同支店は16年5月に北洋銀行本店や本部が入っている大通西3丁目の北洋大通センターに移転。移転後の土地建物は同年7月に森トラストが取得した。
 
 森トラストが取得してから3年間は空きビルのままだったが、解体工事は昨年秋からスタート。年が明けて1月末現在で建物はほぼ解体された。解体工事は岩田地崎建設(本社・札幌市中央区)と本間解体工業(同市西区)が行っており、工期は20年6月30日までとなっている。
 こちらは解体後に森トラストが首都圏やリゾートで展開している高級外資系ホテル「マリオットホテル」の建設が噂されている。



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