オリックス不動産投資法人(東京都港区)が資産の運用を委託している資産運用会社オリックス・アセットマネジメント(同)は、札幌市中央区北4条西3丁目の商業ビル「aune札幌駅前ビル」を31億3400万円で譲渡する。譲渡先は国内事業会社だが非公表。(写真は、譲渡される「aune札幌駅前ビル」)
「aune札幌駅前ビル」は地下2階、地上8階建てで1994年7月の竣工。カラオケ「ビッグエコー」や「いきなり!ステーキ」、インターネットカフェ「自遊空間」などが入っており稼働率は100%。総賃貸面積は約661坪(2181・73㎡)。
オリックス不動産投資法人はオリックス・アセットマネジメントを通じて2012年6月に19億円で取得、当時のビル名だった「平成観光札幌駅前ビル」を「aune札幌駅前ビル」に変更した。利回りは19年10月末時点で5%を超えていた。譲渡損益は12億9700万円。
オリックス不動産投資法人は、譲渡の理由について①本物件を含む地域で再開発準備組合が設立され事業化の機運が高まっている②再開発の主導権が取りづらい③再開発スケジュールや建物プランが未確定で資産価値変動など不安定のリスクが高いーーなどを挙げている。譲渡するのは不動産信託受益権で、引き渡し日は12月13日となっている。