(写真は、万代BiVi新さっぽろ店の店頭に立つ倉橋代表取締役)
――グループでは16のコンテンツがありますが、『農家さんの味方』という店舗の狙いは。
倉橋 東北でイニシアチブが取れる事業は、ほとんどありません。でも、東北は、農作物の作付面積が多い土地柄です。リユースをやっていたので、農機具の中古売買も10数年手掛けてきました。そうしたら、中古農機具買取販売のシェアが日本一になりました。今は、10店舗ほど展開しています。北海道では、岩見沢の1店舗だけですが、今後、大手と連携して、道内でFC(フランチャイズ)展開をしていきます。
『職人さんの味方』は、中古工具買取販売、トレーディングカードを扱う『マンダイトレカ』もあります。業種ごとに、リユースのノウハウがあるので、ブルーオーシャンのマーケットは専門店化して展開しています。『農家さんの味方』では、東南アジアのメコンデルタを中心に海外展開も行っていきたい。メコンデルタで、いわゆるJA的な仕事ができたらいいなと考えています。
――今後の出店戦略は。
倉橋 今は、東北、北海道が中心ですが、昨年は、九州・福岡市にも進出しました。都会から遠くに行けば行くほど、私たちのビジネスに対するお客さまのニーズがあります。福岡市の次は、広島市の展開も考えています。それが終われば、海外展開で北米展開も進めたい。
――北海道での出店余地は。
倉橋 道南地区が残っています。集客のために、当社をぜひ入れてくださいとアピールしています。物件開発の担当部署はありますが、物件を見つけるのはトップの仕事でもありますから、自ら取り組んでいます。
――中長期の成長戦略は。
倉橋 仙台市、札幌市、福岡市、広島市と4大地方都市とその周辺への展開を積極的に進め、IPO(新規株式公開)も準備中です。IPOの主たる目的は資金調達で、それを原資に海外展開をしていきたい。売上高は、600~700億円が当面の目標です。会社の売上規模が、100億円から300億円になる時や300億円から1000億円になる時には、一旦、会社をばらさないと、目標には到達できません。100億円から300億円になる時に、100億円のベースのまま仕事を続けると、毎日が、リスクの処理だけで終わってしまい、ポジティブな意思決定が何もできなくなってしまいます。
これまでのやり方をばらさないと、次のステップに登るのは難しい。ばらすのは結構難しい。自分自身もばらさないといけないからです。今までの成功体験やノウハウを否定することが必要です。難しいことですが、それをやらないと変われません。変わることを世の中が求めており、変わっていく企業だけが、お客さまに支持される。MD(販売政策)を変えるために、ヘッドハンティングも積極的に行っています。おかげさまで、外部から優秀な人がたくさん集まるようになりました。従業員は現在約400人、パート、アルバイトを含めたオールスタッフでは、約1200人の規模になっています。
――不採算店舗はないと。
倉橋 現時点で32店舗ありますが、赤字店舗は1店舗もありません。というのも、赤字店舗は閉店するルールがありますからね。2025年には、3店舗を閉店しています。
――出店候補の大型居抜き物件は、少なくなっているのではないですか。
倉橋 建設コストが高くなって、大手流通業も中古物件を探しています。入札で敗れたことも多々あります。競争で負けないためにも、IPOで信用力を高めることが要です。『万代』には、集客力があります。『万代』を誘致してもらえれば、施設の集客力が高まりますと施設所有者にアピールして、出店しています。
――ところで、趣味は何ですか。
倉橋 筋トレです。何㎏を持ち上げたとか、何㎞走ったとか、カロリーをいくら消費したとか、パフォーマンスの効果が必ず出るところが好きですね。筋トレには、ストレスを燃やす効果もあるそうです。週に1回は、必ずパーソナルジムに通います。
――影響を受けた経営者はいますか。
倉橋 ユニクロの柳井(正)会長です。マイクロマネージメントに徹底していて、例えばチラシの左上の書体にまでチェックを入れるそうです。店舗にかける情熱はすごいと感じますし、見習いたいと思っています。
――地域との関わりで大切にしていることはありますか。
倉橋 地域の人たちに来ていただくための場所なので、店舗を出した地域が、とても好きになります。そこに住んでいる人への想いが、全然違ってきます。大切にしていることは、地域に住む4人家族に楽しい思いをしてもらいたいということ。とてもやりがいがある仕事だと思っています。
――本日は、ありがとうございました。



































