ラピダス(本社・東京都千代田区)の次世代半導体製造工場建設で沸く千歳市に、「ドン・キホーテ」が出店する見通しだ。商業施設跡に居抜き出店するとみられており、新たな賑わいが生まれそう。(写真は、営業していた頃の「DCM富士店」)
千歳市では、大型複合商業施設「ランドブレイン千歳モール」がオープンしており、12月2日に開店する「焼肉きんぐ千歳店」で、同モールは全面開業する。20数年ぶりの新規商業施設の登場とあって、千歳市内は活気づいているが、さらに「ドン・キホーテ」の出店も取り沙汰されている。
出店が予想されているのは、旧「DCM富士店」(富士4丁目1-4)跡。同店は、2002年頃にオープンした店舗で、土地、建物はセントラルリーシングシステム(本社・札幌市中央区)が所有している。2024年11月17日に閉店し、同年11月21日に「ランドブレイン千歳モール」内に新店舗「DCM千歳北店」が、移転オープンしている。「ドン・キホーテ」は、その空き店舗を利用して居抜き出店する見通し。
「ドン・キホーテ」を運営するドン・キホーテ(本社・東京都目黒区)の持ち株会社、パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH、同・同)広報室によると、「新規出店については、3週間ほど前にニュースリリースにて発表します。(千歳市に)出店する、しないについては回答できません」としている。
ドン・キホーテは現在、北海道で「MEGAドン・キホーテ」を9店舗(札幌市4店舗、函館市、室蘭市、苫小牧市、旭川市、帯広市に各1店舗)、「ドン・キホーテ」を8店舗(札幌市5店舗、小樽市、北斗市、釧路郡釧路町に各1店舗)、「ソラドンキ」1店舗(新千歳空港内)を展開している。「ランドブレイン千歳モール」内に出店した「無印良品」は、ラピダス建設が決まった後に出店を決めており、稼働前から「ラピダス」効果が生まれている。今後も、集客を見込んだ商業施設の進出が続きそうだ。