料理研究家の星澤幸子さんが代表取締役を務める幸コーポレーション(札幌市中央区)は、北海道素材を使った長期熟成の絞り出し味噌を開発、商品化した。家庭での味噌消費が減少していることから伝統食である味噌の有効性をもっと知ってもらおうと開発したもので、手軽に使えるチューブタイプとした。(写真は、オリジナル味噌「幸味噌」の商品説明をする星澤幸子さん)

 星澤さんは、かねて発酵食品である味噌の有効性を広く知ってもらいたいと、味噌の普及方法を検討してきた。昨年秋から街中で手軽に一杯の味噌汁を味わえる「味噌汁バー幸子」の展開を構想、オリジナル味噌の開発に取り組んできた。今年に入ってから、オリジナル味噌の試食会や出店場所を探すなど、「味噌汁バー」の具体化に向けて取り組んでいたが、コロナ禍で中断。代わって開発した味噌をチューブタイプにして売り出すことにした。

 味噌は、日本清酒(札幌市中央区)の「寿みそ」醸造所(同市西区)が星澤さんの要望を取り入れながら独自開発したもので、北海道産の大豆と低温貯蔵した北海道産米を寿みそ醸造所の地下から汲み上げている手稲山系の伏流水を使って仕込んだ。酵母は、同醸造所の歴代味噌杜氏が継承してきた自家培養酵母を使用、出汁を入れていない味噌に仕上げている。

 開発に携わった日本清酒寿みそ営業部部長の藤原正光さんは、「米1に対して大豆1の十割麹の米味噌は、長期間熟成させるのが難しいが、冷涼な北海道の気候を利用して12ヵ月間、低温熟成させた。長期熟成によって味、香りがのった味噌になっている」と話す。

 チューブから絞り出した味噌約6㎝分(大さじ1杯分)がお椀一杯分で、チューブの容量は350g、価格は700円。味噌には消費期限はないが、風味などから6ヵ月としている。開封後は冷蔵庫に入れると風味が劣化しない。
「煮物やおひたしといった食べ残して冷蔵庫にあるものなど、どんなおかずでもお椀に入れてチューブから味噌を絞り出してお湯を注いでかき回すだけで手軽に味噌汁をつくることができます。粒味噌なので溶けやすいのも特徴」と星澤さん。

 糸寒天や海藻、ゴボウ茶の粉末などドライ品も使えて、おやつ感覚でも飲むことができる。その他、長いもの味噌マスタード漬け、味噌焼きおにぎり、玉ねぎ田楽、ブリの味噌漬け焼き、味噌ドレッシングなど幅広い料理に使える。販売は、幸コーポレーションや星澤フードサービス(札幌市中央区)が担当する(☎011・615・8085、https://hoshizawa-s.com/
(写真は、「幸味噌」を使った料理を紹介する星澤さん)



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