札幌商工会議所・岩田圭剛会頭インタビュー、『パワーアップ!札幌』で北海道経済を牽引

経済総合

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 ――都心ヘのアクセス道や丘珠空港の活用策など札幌のパワーアップに向けた動きが進んでいます。まず、都心アクセス道の現況はどうですか。

 岩田 今、札幌市も国も調査費を予算化してやっていますので、もう具体的に動き始めたというところ。冬季オリンピック招致に向けて、我々も一生懸命やっていますが、26年あるいは30年ということで動き始めていますので、それに向けてアクセス道路は何としても完成をさせたい。もちろん新幹線の札幌延伸に合わせて駅周辺の再開発も動きだすと思います。

 ――丘珠空港の活用については如何ですか。

 岩田 今、経済界や行政は空港民営化に問題意識が集中しているため、丘珠空港はまずきちっと民営化してからという意識になっている面があります。ただ、防衛省管轄の空港だとしても市の中心部からこんな近くに空港をもっているのはやはり札幌の強みですから、これをもっと上手く活用することをやっていきたい。ビジネス面ばかりでなくて、防災拠点というような位置づけも札商として提言しています。アクセス道路からもうまくつなげる活かし方を要望していきたい。

 ――空港民営化は、いよいよ大詰め段階を迎えています。

 岩田 来年2月、3月ぐらいになってくると、運営を担うSPC(特別目的会社)の具体的チームができてくると思います。7空港を民営化して、一体で運営するわけですから、選定する場合の評価ポイントに何を盛り込んでいくかの検討には地域が参加したいという話もあります。我々経済団体としては、とにかく地域の活性化が大前提です。

 ――SPCはHKK(北海道空港)が中心になるにしても、例えば大手の三菱とか東急とかフジサンケイ、オリックスなど、そういうところもジョイントしながらやるということですか。

 岩田 当然そうだと思います。そうでないと資金的にも間に合わないと思いますし、例えば新規就航やLCCを誘致するノウハウなどが必要で、大手と一緒にやらなければならないと思います。

 ――道内資本が主導権を持つ体制ということですか。

 岩田 意見を反映できるような組み合わせをなんとか作れないものかと。資本比率に関してどうこうとは思っていないですが、地域の意見が反映できるような仕組みづくりを願っています。我々経済団体としては、北海道の企業がイニシアチブを取って意見が反映できるような組み合わせで受注できるように頑張ってもらいたい。

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