「北海道経営未来塾」1期生メンバー決まる 塾生代表は石水創・石屋製菓社長

経済総合

 北海道から世界に飛躍する経営者を育てる「北海道経営未来塾」の第1期生20人が決まった。この未来塾は、ニトリホールディングス(HD、本社・札幌市北区、本部・東京都北区)元特別顧問の長内順一氏(68)が発案、北海道商工会議所連合会、札幌商工会議所、北洋銀行、北海道銀行、長内氏が社長を務める未来経営研究所の5者で構成する北海道経営未来塾実行委員会が開講するもので、札幌市も後援する。北海道から第2のニトリHDやアインホールディングスを誕生させようというのが狙い。DSC_4887(写真は、塾生代表に就く石水創氏)

 4月末まで塾生を公募、70数人の応募があった。講師となる日本を代表する経営者とフェーストゥーフェースの関係を作るには20人程度の少人数にする必要があるため、およそ10項目の基準を下に10人で構成する選考委員会で協議。5月13日に第1期塾生として20人を最終決定した。
 
 塾生代表には、石水創・石屋製菓社長が就任する。塾生は次のメンバー。(50音順)
■秋庭征富・北幹警備保障取締役社長 43歳
■池田靖子・池田食品取締役副社長 35歳
■石水創・石屋製菓代表取締役社長 34歳
■岩田幸治・岩田地崎建設常務執行役員管理本部副本部長 32歳
■大西希・鶴雅リゾート常務 33歳
■岡本将・オカモトホールディングス取締役副社長 37歳
■片桐大・カタギリコーポレーション代表取締役社長 37歳
■坂尚憲・坂商事/坂栄養食品取締役企画部長 28歳
■佐藤暁哉・リライアブル取締役釧路支店長 38歳
■杉澤謙次郎・中和石油代表取締役 36歳
■徳田雄大・社会医療法人禎心会法人本部総務グループ部長 44歳
■野口和秀・野口観光常務 38歳
■平島誉久・明星自動車代表取締役社長 36歳
■藤井将博・藤井ビル代表取締役 41歳
■星野幹宏・旭イノベックス代表取締役専務 40歳
■前川大輔・日動代表取締役 39歳
■牧野克彦・アイビック食品代表取締役副社長 38歳
■水戸康智・萌福祉サービス代表取締役社長 40歳
■師尾忠和・モロオ取締役専務執行役員アセット本部本部長 41歳
■吉田浩晃・学校法人吉田学園専門学校総合事務局長 36歳
 
 塾のカリキュラムは今週中に決定するが、入塾式は6月11日(土)13時から札幌市中央区のホテル芸文館で行い、開講の記念講演を林幹雄・経済産業大臣が行う予定。
 講座は、11月までが著名経済人などによる講演と交流会、懇親会で来年1月からは専門家による経営の実務講座が3月まで月1回のペースで開かれる。講師にはオリックスの宮内義彦元会長やサントリーホールディングスの新浪剛史社長、JXホールディングスの渡文明元会長、大和ハウス工業の樋口武男会長、ニトリHDの似鳥昭雄会長、アインホールディングスの大谷喜一社長などが予定されている。
 
 塾生の選に漏れた約50人に塾長を務める長内氏は個別に連絡、「お叱りを受ける場面もあったが、お金を出してまで受講したいという強い意欲を感じられただけに非常に申し訳ない気持ちだ」と話し、「今後、塾とは違う何らかの経営の手助けになるようなインキュベーター(孵化器)的な組織も考えて行かなければならないと思っている」と語っている。

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