北雄ラッキー(本社・札幌市)は、3月7日午前9時に「倶知安店」(後志管内倶知安町)をオープンする。同社にとっては岩内店(同管内岩内町)以来、約6年ぶりの新規出店。店舗設置者は、地元、倶知安町の大雪閣。店舗面積は3126㎡で年商は20億円を計画している。(写真は、建設が始まった昨年9月の現地。阿部比羅夫が郡領を置いたと記された日本書紀の「後方羊蹄」から名前を取ったとされる後方羊蹄山が望める)
「倶知安店」は、同町南2条西1丁目1番11に立地。もともとは、土地と店舗のオーナーである大雪閣が旧長崎屋(その後、ジョイが取得、3年前に閉店)を展開していた場所。
北雄ラッキーは、岩内店の成功を受けて、札幌100㎞圏内で人口3~5万人規模の地方中核地での出店を検討、リゾート地として世界的な認知度が高まりつつある倶知安町への出店を決めた。
倶知安町は、道の後志総合振興局の所在地であり、人口約1万5千人。近隣の京極町や真狩村、ニセコ町、喜茂別町、蘭越町、留寿都村を含めると3万5千人を超え、冬期間は約7千人の外国人観光客がニセコ周辺に長期滞在する。また、将来的には北海道新幹線の駅も開設され、地域の核になるマチとして発展が期待されている。
「倶知安店」の敷地面積は9745㎡で建物面積4653㎡、店舗面積3126㎡。店長は、新琴似四番通店店長などを経験した吉田武生氏。駐車台数は125台、営業時間は通常午前9時半から午後9時。年間休日は1日で従業員数は社員21人、パートナー・アルバイト100人。テナントは100円ショップ「キャンドゥ」のほかクリーニングのエンパイヤーと生花の紅乃花や、ATMは外国人観光客が自国クレジットカードなどをそのまま使えるセブン銀行ATMを導入した。
倶知安町は、ジョイ撤退後は、コープさっぽろとマックスバリュ北海道が食品スーパーを展開していた。北雄ラッキーの参入で食品スーパー間の品質、価格面での競争が激しくなりそうだ。