北雄ラッキー「倶知安店」オープン、地域密着商品の充実とフォションのスパイス、ベジマイトなど外国人対応強化

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IMG_1252IMG_1241 北雄ラッキー(本社・札幌市)は7日、同社35店舗目になる「倶知安店」(後志管内倶知安町)をオープンした。6年ぶりの新規出店となる。ニセコに近く外国人観光客の長期滞在が多いため、オーストラリア人が毎朝食べるという『ベジマイト』を揃えるなど外国人対応とともに地域密着の品揃えも強化、SKU(在庫保管単位)は約1万4千と同社店舗で最大クラス。衣料店も併設しており年商20億円を見込む。(写真左は北雄ラッキー倶知安店、写真右はフォションのスパイスを揃えたコーナー)
 
 店舗面積は、食品フロアが約550坪、衣料フロアが約200坪、100円ショップ「キャンドゥ」が約200坪でワンフロアの平屋建て。6年前に出店した隣町の「岩内店」(同管内岩内町)の成功モデルを取り入れ、岩内港直送の魚介類を販売するなど地域密着の品揃えと外国人対応の品揃えが特色になっている。
 
 ワインは外国一流シャトーのセカンドクラスから国産、道産などトップクラスの品揃えをしたほか、フォションのスパイス、ベジマイト、チーズ、フォアグラ、ターキーなど外国人が好む食材をキメ細かく揃えている。
 売場の表記には英語と広東語を併記しているほか、調理の案内文にも英語を使っている。店内照明はすべてLED。レジは常時8台で4台増設できる。
 
 北雄ラッキーは、商品共同仕入れのCGCグループに入っているものの資本的には独立経営。道内の他の多くの食品スーパーがイオンやイトーヨーカ堂、アークスといったグループに入り、店頭ではPB商品(プライベートブランド)が目立つが、ラッキーの倶知安店はCGCのPBはあるものの多くはNB(ナショナルブランド)。価格で買い物客を引き付けるのではなく、鮮度と品揃えで競争力を確保する姿勢が窺える。
 川端敏社長は、「地域密着した商品を揃えることで、地域になくてはならないお店を目指したい」と語った。

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