アークス(本社・札幌市中央区)グループの道南ラルズ(同・北斗市)は、2025年10月3日(金)、「ビッグハウスアドマーニ」(函館市美原3丁目13-15)を「スーパーアークスアドマーニ」に業態転換してオープンさせる。同社が展開する18店舗から、「ビッグハウス」業態がなくなり、「スーパーアークス」と「ラルズマート」の2業態になる。(写真は、「スーパーアークスアドマーニ」に改装工事中の「ビッグハウスアドマーニ」=道南ラルズ提供)
「ビッグハウスアドマーニ」は、旧ユニークショップつしまが「ア・ドマーニ美原店」としてオープンさせたのが前身で、道南ラルズが、1998年10月に店舗を承継、2004年12月に「ビッグハウスアドマーニ」にリニューアルした。今回、それ以来、ほぼ20年ぶりの大幅リニューアルとなる。改装工事は、2025年9月22日から一時休業して進めており、同年10月2日(木)まで工事を行う。投資金額は約3億円。
業態転換の狙いは、一物三価の大量単品販売をコンセプトにした「ビッグハウス」では、近年の多様化したニーズに十分応えられず、競争環境の変化の中で、以前の優位性を確保できないため。同社では、既に「スーパーアークス」業態の店舗を7店舗展開しており、MD(販売政策)ノウハウが蓄積されているため、多様化するニーズに対応できる「スーパーアークス」業態を取り入れることにした。
具体的には、冷凍、冷蔵ケースなど店内什器を一新、鮮魚、冷凍食品、デリカ、洋日配の売り場配置を見直し、売り場中央部に中通路を新設、買い物客がより選びやすく、買い回りしやすいようにする。
鮮魚を使用した「さかな屋の寿司」「さかなやの惣菜」コーナーやデリカ鉄板焼き商品を充実させる。お好み焼きや焼きそばに加えて、あんかけ焼きそばなど手作り、出来たてにこだわり、デリカ周りは、道南ラルズ最大の品揃えでバラエティに富んだ商品を豊富に提供。小容量パック、食べきりサイズ商品の「いい!あんばい」シリーズの導入によって、さまざまなニーズにも対応でるようにする。冷凍食品売り場には、リーチインケースを新規導入して品揃えを増やす。設備関連では、省エネ対応のLED、セルフレジも導入する。
道南ラルズの今野伸社長は、「ビッグハウスアドマーニは、当社の創業以来、一番店として業績を牽引していました。近年は、周辺の競合状況の激化もあって一番店は『スーパーアークス千代台店』になりました。今回の『スーパーアークス』化によって、惣菜、弁当、冷凍食品や食べきりサイズの商品を数多く揃え、『ちょっと良い品、美味しい品が揃う便利なお店』として再度、一番店に返り咲けるようにしたい」とコメントした。売り場面積は約1012坪(3340㎡)、駐車台数は300台。営業時間は9時~21時50分。