雪原に姿を見せた「スーパーセンタートライアル砂川店」、オープンまで100日

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 雪の中に「スーパーセンタートライアル」が姿を現わしている。砂川市空知太(そらちぶと)の建設現場。外観は、既にでき上がった様子で、トライアルカラーのブルーが、雪の中でひときわ目立っている。「スーパーセンタートライアル砂川店」のオープンは、2025年6月上旬が予定されている。(写真は、雪の中、姿を現した「スーパーセンタートライアル砂川店」)

 トライアルカンパニー(本社・福岡市東区)は、道内に33店舗を展開しており、店舗数は、今やアークス、イオン北海道、コープさっぽろの3強の次をうかがう存在になった。道南、道央、道東、道北にまんべんなく展開している店舗網の中で、スッポリと抜けていたのが、中空知だった。岩見沢市から旭川市までは、およそ100km。その間に、「トライアル」の店舗はなかった。

 中空知は、5市5町からなり、東京都とほぼ同じ面積の中に人口は約9万人。同社は、北海道での出店条件として、「車で15分圏内、人口3万人」を指標としている。人口減少が進む道内では、どこに出店しても他のスーパーから客を奪わなければ成り立たない。砂川市の中心部には、「コープさっぽろ」「Aコープ」「スーパーアークス」があり、滝川市には、「イオン」「スーパーアークス」「マックスバリュ」「コープさっぽろ」などがあって、それらの店舗から、広く薄く客を奪うことが必要になる。

 トライアルは、今や3強も恐れる強い存在。インフレが進む中で、買い物客の低価格志向は、ますます強くなっており、低価格を売りにするトライアルに目が向く流れは続く。トライアルの新店は、「ロピア」のように爆売れスタートではない。しかし、徐々に売れ行きが良くなり、いつの間にか、他のスーパーの足元を脅かす存在になっている。雪原の中にぽっかりと姿を現した「スーパーセンタートライアル」、ライバルにとって侮れない存在が、100日後にオープンする。

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