「ロピア」のOICグループ、石狩湾振興地域に2万5000坪取得

流通

 大容量パックなど多人数世帯、週末まとめ買い需要などを狙う、スーパー「ロピア」を展開しているOICグループ(本社・川崎市幸区)は、札幌圏最大の工業流通団地、石狩湾新港地域に、物流や食品製造を行うプロセスセンターを建設する見通しだ。多店舗化を見越した先行投資となりそう。(写真は、OICグループが取得した小樽市銭函4丁目184の土地)

 OICグループは、石狩湾新港地域の小樽市銭函4丁目184、185-3の土地約2万500坪(8万2063・58㎡)を石狩開発(本社・石狩市)から2025年2月に取得した。土地には抵当権が設定されておらず、現金で取得した。石狩開発の分譲価格は、㎡当たり1万2000円で、その価格を参考にすると、購入価格は、約9億8000万円になる。石狩開発は、操業開始時期を引き渡しから原則として2年以内としており、施設の着工時期は、今年中になる可能性が高い。

 石狩湾新港地域には、スーパー各社が、物流や食品製造の拠点を設けている。アークスグループは「ラルズ東光生鮮食品流通センター」、コープさっぽろは「コープフーズ」、イオン北海道は「イオン石狩PC」、トライアルカンパニーは「石狩プロセスセンター」「トライアル新港南常温センター」などを稼働させている。OICグループが、物流・プロセスセンターを建設することによって、石狩湾新港地域で働く人(進出企業約750社、約2万人が就労)が、さらに増えそうだ。

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