コープさっぽろ(本部・札幌市)が、今年4月から設置してきた「AED(自動体外式除細動器)」の全店(全道107店舗)設置が27日完了した。同組合はこれまで地域・高齢者見守りの取り組みを積極的に行い、今年2月の北海道との包括協定締結後、各市町村との見守り協定の締結は57市町村までに広がった(2013年6月24日現在)。AEDの全店設置は、この取り組みを更に拡げ地域貢献につなげようというもの。(写真は、27日に行われたAED講習会)
コープさっぽろは、これまで『宅配システムトドック』や『配食サービス』での見守り活動を行ってきたが、店舗においても『認知症サポーター』制度の登録をし、認知症の対応を整えてきた。さらに万一の備えとしてAEDを設置、「宅配事業だけでなく、店舗の中でも地域の方への安全、安心な取り組みを強化する一環。店舗以外でも持ち出して活用していただければ」と店舗本部長の横澤秀明さん。
地域貢献の一環としてこのほか、市町村などと防災協定を結び、断水した際には水の供給をするなどの活動も行っている。
AEDの費用は1店舗あたり年間約5万円。人目につきやすい入口やサービスカウンター周辺に設置されている。
また、27日にはコープさっぽろの各エリアで救命講習会が実施された。札幌市西区の本部で行われた札幌市西消防署による講習会には組合員や職員が、消防署員の指導を受けながら、訓練用人形を使ってAEDの操作方法を学んだ。全店でこの講習を受けた店員がおり、多い店舗では10人以上が講習を受けており万全な状態で対応できるとしている。