ダイイチ(本社・帯広市)の2023年9月期決算は、売上高480億4700万円、営業利益17億8800万円、純利益12億3400万円となり、前期比3・2%の増収、5%の営業減益、6・1%の純利益増になった。売上高営業利益率は、3・7%で前期より0・3ポイント下がった。(写真は、営業が軌道に乗った「ダイイチ平岸店」)

 売り上げ増に伴って粗利(売り上げ総利益)は121億円と前期より5億8700万円増えたが、販売費及び一般管理費が108億6000万円と前期より6億9500万円増加して、営業利益の低下に繋がった。地域別売上高は、帯広ブロック199億円(前期比1・2%増)、旭川ブロック137億5400万円(同2・4%増)、札幌ブロック143億8700万円(同・6・8%増)になった。札幌ブロックでは、2021年11月にオープンした「平岸店」(札幌市豊平区)の営業が軌道に乗ったことにより、売り上げが大きく伸びた。

 移動スーパー事業「とくし丸」は、2023年9月末で15台が稼働しており、買い物が不便な地域に商品を届ける社会貢献、地域貢献の一環として今後も増車を検討する。期末配当は、前期より5円増の25円。

 2024年9月期には、札幌の新複合商業施設「ココノススキノ」に入る「すすきの店」(札幌市中央区)が2023年11月末にオープンするほか、2024年秋以降には「千歳店」(千歳市)のオープンも予定しており、売上高は500億円(2023年9月期比4・1%増)、営業利益は15億3500万円(同14・2%減)、純利益は10億6000万円(同14・1%減)を予想している。



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