ダイイチ(本社・帯広市)の2022年9月期決算は、売上高465億6000万円、営業利益18億8300万円、純利益11億6300万円となり、前期比5・8%の増収、3・4%の営業減益、9・6%の純利益減となった。売上高営業利益率は4%になり、前期より0・4ポイント低下した。(写真は、2021年11月にオープンした「ダイイチ平岸店」)

 2021年11月に札幌ブロック6店舗目となる「平岸店」(札幌市豊平区)を新規出店したほか、2022年1月に「啓北店」(帯広市)、6月に「白石神社前店」(札幌市白石区)と「めむろ店」(河西郡芽室町)、7月に「自衛隊前店」(帯広市)をリニューアルしたため、売上高は5%を超える伸びを確保した。しかし、人件費増や電気料負担の増加、新規出店投資(5億1600万円)などによって営業利益減になった。売上高は、全店で前期比5・8%増、既存店で同2・1%増。

 また、過年度決算訂正関連費用として2億3000万円の特別損失を計上、純利益の減少幅が増えた。粗利率は、24・7%で前期より0・2ポイント低下、前々期よりも0・5ポイント低下した。

 地域別売上高は、帯広ブロックが9店舗196億5800万円、札幌ブロックが6店舗134億7100万円、旭川ブロックが7店舗134億2600万円。2004年7月に「八軒店」(西区)で札幌に進出してから18年目で、初めて旭川ブロックの売り上げを抜いた。

 2023年9月期は、新規出店の具現化を進め、ドミナントの拡充を図るとともにリニューアルも実施するが、売上高は0・2%減少の464億8600万円を見込む。人件費や電気料金が引き続き上昇、食品値上げに伴う粗利率の減少なども重なり、営業利益は20・3%減の15億100万円、純利益も18・6%減の9億4600万円を予想する。



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