アークス(本社・札幌市中央区)グループの福原(同・帯広市)は、2023年9月30日(土)18時で「フクハラ長﨑屋店」(同市西4条南12丁目3、長﨑屋帯広店内)の営業を終了する。(写真は、「フクハラ長﨑屋店」が入っている旧長﨑屋帯広店ビル)

「長﨑屋帯広店」は、帯広駅高架化に伴う駅前再開発事業の一環として、1990年11月にオープンした大型商業施設。地上4階建て、店舗の延べ床面積は7万7745・17㎡。当初は、衣料や食品を長﨑屋が直営展開していたが、2011年9月に食品売り場を閉店、同年11月から福原が「フクハラ長屋﨑屋店」としてテナント出店していた。

 土地建物の所有は、パン・パシフィック・インターナショナル・ホールディングス(PPIH、本社・東京都目黒区)の子会社、長﨑屋(同・同)だったが、2023年7月31日に「長崎屋帯広店」を閉店させることに伴い、土地建物の所有権を同年6月に帯広に本社を置く宮坂建設工業の持ち株会社、登寿ホールディングス(HD、本社・帯広市)に売却。登寿HDは、建物の解体を決め、撤退する長﨑屋以外の約30のテナントに2024年3月末までに退店を要請していた。

 福原は、施設の6割を占めていた長﨑屋撤退以降、ビルが空洞化して利用者が大きく減少していることを考慮、「商品の鮮度管理や働く従業員のモチベーションを鑑みて2023年9月末閉店を決めた」(福原担当者)と話している。また、閉店に伴う業績への影響について、「売り上げはなくなるが、減少分は近隣店舗の増収で補う計画のため、影響は小さい」(同)としている。パート・アルバイト従業員は近隣店舗で継続勤務できるようにする。「フクハラ長﨑屋店」の閉店で、解体に向けたカウントダウンが始まる。



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