パン・パシフィック・インターナショナル・ホールディングス(PPIH、本社・東京都目黒区)の子会社、長﨑屋(同・同)は、2023年7月31日(月)に「長崎屋帯広店」(帯広市西4条南12丁目)を閉店させることに伴い、6月23日から「完全閉店売り尽くしセール」を開始した。(写真は、「長﨑屋帯広店」)

「長﨑屋帯広店」は、帯広駅高架化に伴う駅前再開発事業の一環として、1990年11月にオープンした大型商業施設。地上4階建て、店舗の延べ床面積は7万7745・17㎡。衣料系などの直営売り場が6割を占め、食品スーパーの「フクハラ」や「喜久屋書店」など約30のテナントが入っている。

 土地建物の所有者は長﨑屋だったが、2023年6月に、帯広に本社を置く宮坂建設工業の持ち株会社、登寿ホールディングス(HD、本社・帯広市)が取得した。長﨑屋は、直営売り場を7月末に閉店することを決めていたが、登寿HDは、建物老朽化や店舗運営の効率化などを勘案、約30のテナントに2024年3月で全館閉館の意向を伝えている。

 そうした中で、長崎屋帯広店直営売り場の「完全売り尽くしセール」が始まった。紳士衣料や婦人衣料、子ども衣料のほか、カバン、サイフ、ベルト、小物、寝具、家庭用品、インテリア、玩具、文房具が、通常税抜き価格から5割引きから2割引き、肌着や靴下は同3割引きから1割引き、自転車各種は3000円から2万円引きとなっている。
 なお、「長﨑屋帯広店」の閉店によって、北海道で「長﨑屋」の屋号を持つ商業施設は、「小樽店」(小樽市)と「中標津店」(標津郡中標津町)の2店舗になる。



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