2023年8月半ばとなり、今年も残すところ130日余りになった。スーパーマーケット各社は、次の書き入れ時である歳末商戦に向け動き始めるが、年内に新たにオープンするスーパーもある。これからオープンするスーパーをピックアップする。(写真は、9月オープン予定の「マックスバリュ山鼻店」)

 9月にオープン予定になっているのが、イオン北海道(本社・札幌市白石区)の「マックスバリュ山鼻店」(札幌市中央区南10条西11丁目1-5)。石山通沿いのカトリック山鼻教会跡地の3分の2程度を利用して建設中。既に屋上看板も据えられ、外観も姿を見せている。店舗面積は約564坪。1階が駐車場、2階が店舗。石山通の同じ車線沿いには、ラルズ(本社・札幌市中央区)の「スーパーアークス山鼻店」(南12条西11丁目2-10)がある。かつて、ラルズVS.イオンの“琴似戦争”と呼ばれる戦いがあったが、今度は“山鼻戦争”に所を変えてほぼ20年ぶりの再現となりそう。

 小型のディスカウントスーパー「DZマート」を展開するダイゼン(本社・上川郡鷹栖町)は、9月下旬に「滝川新町店」(滝川市新町3丁目)をオープンさせる。同社は、7月14日に「滝川朝日町店」(朝日町東3丁目目2-9)を出店しており、わずか2ヵ月で市内2店舗体制となる。

(写真は、建設が進んでいる「イオン南平岸店」)

 出店時期が明確に示されていないが、今秋オープン予定となっているのが、イオン北海道の「イオン南平岸店」(札幌市豊平区平岸3条13丁目6-1)。地下鉄南平岸駅西側にあった「マックスバリュ平岸店」の建て替え店舗で、店舗面積は約787坪。地下1階が駐車場、地上1階と2階が店舗。店舗名は当初「マックスバリュ」だったが、「イオン」に変更、この面積で「イオン」を冠するのは初めてで、新たなフォーマットの店舗となりそう。

 G-7スーパーマート(本社・神戸市須磨区)の「業務スーパー千歳清流店」(仮称)も出店時期が明確ではないが、今秋にオープンする。立地場所は、トライアルカンパニー(同・福岡市東区)が展開する「スーパーセンタートライアル千歳清流店」のすぐ東側。俗に言う“コバンザメ出店”。道内の「業務スーパー」が、「トライアル」の至近距離に出店するのは、「苫小牧東店」(苫小牧市)、「手稲星置店」(札幌市手稲区)に続いて3例目。

 10月下旬には、ダイゼンの「DZマート旭川4条西店」(旭川市4条3丁目)がオープンする。店舗面積は約250坪の小型ディスカウントスーパー。これによって、旭川市内の「DZマート」は11店舗になる。

(写真は、今秋オープンの「ココノススキノ」)

 11月には3店舗がオープンする。ダイイチ(本社・帯広市)の「すすきの店」は、複合商業施設「ココノススキノ」(札幌市中央区南4条西4丁目1)の地下2階に入り、店舗面積は約600坪。ダイイチが札幌中心部に出店するのは初めてで、商業施設内にテナント出店するのも初めて。ダイイチの新機軸が試される店舗となりそう。

(写真は、今秋オープンの「BiVi新さっぽろ」)

 コープさっぽろ(本部・札幌市西区)は、新札幌地区の再整備の一貫として大和リース(本社・大阪市中央区)が建設している商業施設「BiVi新さっぽろ」(札幌市厚別区厚別中央1条6丁目3)の1階に出店する。店舗面積は、約350坪とコープさっぽろの店舗としては小ぶり。ダイイチと同様、コープさっぽろも商業施設内に出店するのは初めて。惣菜やスイーツでPB(プライベートブランド)を展開しており、この店舗もコープさっぽろの新機軸が試される店舗となりそう。

(写真は、建設が進んでいる「スーパーセンタートライアル北見並木店」)

 トライアルが北見市2店舗として出店するのは、「ス―パーセンタートライアル北見並木店」(北見市並木町534-1)。国道39号沿いにあるリラィアブル(本社・釧路市)の「コーチャンフォー北見店」の向かい側で建設が進んでいる。同社は、「スーパーセンタートライアル北見中ノ島店」(中ノ島町2丁目2-13)を2014年10月にオープンさせている。北見市では、「業務スーパー」も2店舗体制を敷いており、年末に向け価格競争がより激しくなりそうだ。



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