柱状節理に囲まれた「セブンーイレブン上川層雲峡店」、15年間の営業を終了

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 店舗後方の岩肌が独特の景観を醸し出し、まるでジオパーク店舗とも言えそうなのが、「セブンーイレブン上川層雲峡店」(上川郡上川町字層雲峡18)。この店舗が、2023年7月24日13時で閉店した。(写真は、むき出しの岩肌が背後にそびえる「セブンーイレブン上川層雲峡店」)

 旭川紋別自動車道の上川層雲峡ICから車で約20分、国道39号線は、層雲峡独特の柱状節理の景観の中に入る。縫うように進むと、左側に「セブンーイレブン上川層雲峡店」が見えてくる。一般的なコンビニ店舗とは違う外観。ロゴも国立公園内の店舗ゆえの黒色。質素な佇まいは、深山幽谷の風情が漂うこの地に溶け込んでいる。

 この店舗がオープンしたのは、2008年7月25日。スキージャンプ、高梨沙羅選手の実家がフランチャイズで運営する店舗。上川層雲峡のコンビニは、この店舗と「セイコーマート層雲峡店」(字層雲峡)の2店舗。「セイコーマート」は、黒岳ロープウェイに近い場所にあるため、国道沿いにある「セブンーイレブン」は、上川や北見からの通行車両が気軽に立ち寄ることができるコンビニだった。

 閉店理由について、セブン&アイ・ホールディングス(本社・東京都千代田区)の広報は、「15年間の契約期間満了のためです。個店に関わるため、通常は閉店理由をお話していませんが、ご承知のように有名なスポーツ選手の実家なので、本部としても閉店理由を明確にした方が良いと判断して(問い合わせに)お答えしています」。

 閉店によって、国道39号線沿いにある「セブンーイレブン」は、「上川町店」(上川町新光町98-5)から「温根湯温泉店」(北見市留辺蘂町温根湯温泉228-34)までの区間、空白になった。石北峠に向かうドライバーが、峠越えに気持ちを切り替える役割も担った「上川層雲峡店」。この地区での新たな出店については、「分かりません」(セブン&アイ・HD広報)とのことだった。

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