アークス(本社・札幌市中央区)グループの東光ストア(同・同市豊平区)は2023年7月15日、「豊平店」(同市同区豊平6条9丁目1-18)をリニューアルオープンさせた。同社の楠美秀一社長は、「地域一番店としてお客さまに支持されてきた豊平店を、さらに進化させてこれまで以上の支持を得たい」と話した。※店内写真は許可を得て撮影しています。(写真は、2023年7月15日にリニューアルオープンした「東光ストア豊平店」。雨の中、300人以上が開店前に並んだ)
(写真は、売り場の尺数を広げたデリカ売り場)
「豊平店」は、東光ストアの旗艦店の一つ。旧定鉄商事時代の1975年12月に、東急グループのボウリング場を改装して、3番目の店舗としてオープンしたのがルーツ。1969年11月に廃止された、定山渓鉄道の「豊平駅」近くで、定山渓鉄道の本社もこの近くにあった。この界隈は、いわば“じょうてつグループ”の本拠地で、「豊平店」はグループの象徴的な店舗として生まれた。
初代の店舗は、ところどころにボウリング場の名残りがあったが、2003年11月に現在の店舗に建て替えられ、2009年10月に東急グループを離脱、アークスグループ入りした。今回のリニューアルは、現店舗になってから初めての大掛かりな改装で、冷凍、冷蔵機器類の更新や売り場レイアウトの変更などを行った。
(写真は、新たに導入した天ぷら、揚げ物の什器)
(写真は、東光ストアの店舗で最大の品揃えをしている冷凍食品コーナー)
具体的には、テナントとして入っていた豆腐店が撤退したため、そのスペースを使ってデリカ売り場を広げた。天ぷら、揚げ物用の新しい什器も導入、出来たてにこだわった天ぷら、揚げ物を訴求する。また、コロナ禍で中断していた、個包装によるばら売りも再開した。新たに鉄板焼きコーナーも新設、お好み焼き、焼きそばを提供する。
(写真は、魚の丸売りのコーナー)
(写真は、食肉売り場に隣接した冷凍コーナー)
需要が伸びている冷凍食品は、電気代が節約できるリーチイン冷ケースを導入、アイテム数では、同社の店舗で一番多い冷凍食品売り場にした。食肉売り場に隣接する形で導入したリーチイン冷ケースには、馬刺しを新規導入した。水産売り場では、魚の丸売りにも再チャレンジ、お客の要望に応じてさばくサービスも行う。水産売り場と寿司は、今まで通り、「一心」を展開している東進共同水産(本社・札幌市豊平区)と直営の両軸で展開する。
コロナ禍で埋まらなかったフードコートには、サンドイッチチェーンの「サブウェイ」、チュロスの「チュロパンダ」、そば店の「千家」が入り、空きスペースがなくなった。「キッズスペース」も新設した。店舗面積は約1058坪(約3200㎡)、通常営業時間は9時~23時、駐車台数372台。