店閉まりて後、開(あ)くのはいずこも同じツルの赤色ーー。閉店後に新しい店舗が出店するのは当たり前のことだが、北海道で目立つのが、赤い看板にデフォルメされた白い鶴が描かれたツルハドラッグ。江別市高砂町でも、何度も見た光景が繰り返されている。(写真は、ヴィクトリアステーション江別高砂店跡地で建設中のツルハドラッグ店舗)

 国道12号線沿いの江別市高砂町35ー11。江別市役所や江別市民会館にも近いこの土地には、かつてヴィクトリアステーション江別高砂店が建っていた。およそ30年間にわたって営業してきた同店が閉店したのは、2021年3月7日。閉店後に、看板は取り外され、殺風景な建物になったが、しばらくはそのままの姿で留め置かれた。

 閉店から9ヵ月経った2021年12月、建物の解体工事が始まった。2022年が明けると、建物はなくなり、雪に覆われた更地が広がった。春になり、夏が過ぎ、秋が終わろうとする頃、新たな建物の建設が始まった。

 新たな建物には、ツルハドラッグが入ることが分かった。建物の建築主はツルハ(本社・札幌市東区)、建物の設計、施工はエスデー建設(同・旭川市)。建設工事の期間は2022年10月11日から2023年4月7日。土地の所有者は、ヴィクトリアステーションの運営を一時期担っていた旧ダイエーの創業家、中内インターナショナル(本社・東京都港区)だったが、2009年5月、地元江別市内の有限会社勝喜が取得した。

 ツルハドラッグは、江別市内で10店舗を出店しており、今度の店舗は11店舗目。こんな話を聞いたことがある。「テレビドラマや映画の背景に映り込むほど店舗を増やすのが、ツルハの出店戦略だ」と。難解な出店戦略など不要、簡単で分かりやすい出店戦略こそツルハの本領。空き店舗に出す、古くなったら建て替える、土地があったら出す。出す、出すのリズムが色褪せないことこそ、ツルハの強みだろう。


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