ローソン(本社・東京都品川区)が展開するローソン札幌月寒東十七丁目店(札幌市豊平区月寒東5条17丁目8-10)が、9月30日に閉店した。2017年7月にオープンしたばかりの店舗で、5年2ヵ月のスピード閉店となった。(写真は、閉店したローソン札幌月寒東十七丁目店)

 ローソン札幌月寒東十七丁目店は、東北通り沿いにあり、2017年5月に竣工した賃貸住宅グリーンネックレスの1階に同年7月13日にオープンした。同店舗に隣接して、大型コインランドリーのマンマチャオ月寒東5条店もほぼ同時にオープン、「コンビニ+コインランドリー」の集積スポットだった。近隣の東北通り沿いにはイオン北海道(本社・札幌市白石区)の小型食品スーパー、まいばすけっと月寒東5条16丁目店とセブンーイレブン・ジャパン(同・東京都千代田区)のセブン―イレブン札幌月寒東19丁目店があるが、ローソン店舗はその中間付近に位置しており、3店舗は共存可能と思えた。また、3階建て賃貸マンションの1階ということもあって足元商圏も見込めた。

 しかし、オープンから5年2ヵ月でのスピード閉店となった。ローソン店舗がスピード閉店した例は、今年1月31日の江別中央店(江別市)がある。オープンから3年2ヵ月の閉店だったが、その店舗は居抜き物件で周辺には競合するローソン店舗もあって、今回の閉店とは事情が異なる。ローソン国内店舗の平均日販(1店舗当たりの売上高)は、2022年3~8月期で51万8000円と前年同期よりも2万1000円増加している。冷凍食品、店内調理のまちかど厨房が好調だったという。コロナ禍を経て復調の兆しがある中でのスピード閉店となった。


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