トライアルカンパニー(本社・福岡市博多区)は、中川郡幕別町に十勝地区2店舗となるディスカウントスーパー「スーパーセンタートライアル」を出店する見通しだ。来春にもオープン見込みで、十勝地区の食品スーパーは低価格競争に見舞われそうだ。(写真は、2020年5月27日にオープンした「スーパーセンタートライアル帯広東店」)

 トライアルカンパニーは、2020年5月27日に「スーパーセンタートライアル帯広東店」(帯広市東5条南3丁目12ー1)をオープンさせている。旧いちまるフードプライス店跡。1階が食品や酒の売り場で2階がカー用品・家電、日用品、衣料、レジャー・DIY、ドラッグ、ペット用品などの売り場。建物所有者は長谷川産業グループ(本社・帯広市)。

 トライアルカンパニーは現在、北海道で26店舗を展開している。内訳は札幌市6店舗、旭川市、苫小牧市各3店舗、江別市、釧路市各2店舗、北斗市、恵庭市、帯広市、小樽市、北見市、登別市、函館市、千歳市、釧路郡釧路町、岩見沢市が各1店舗。一定程度の人口規模が見込まれる市部では複数店舗を展開しており、十勝地区の出店も今年春頃から取り沙汰されていた。出店場所は、幕別町札内みずほ町で、ダイイチやコープさっぽろ、フクハラなどの商業施設が集積している国道38号線沿いからは離れている。

 十勝地区で低価格を打ち出しているスーパーは、トライアルと業務スーパー。業務スーパーはやや業態が違うものの、低価格を武器に加工食品分野では強いファンを持つ。比較的価格競争が抑えられていた十勝地区だが、トライアル2店舗目によって価格競争が激しくなることは避けられない見通しだ。


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