このところ出店ペースが早くなってきた24時間営業の半額専門店TOAmart(トーアマート)が、今度は余市郡余市町にも出店する予定だ。同時期に札幌市東区東雁来8条1丁目にも出店予定で、一定の人口規模がある地方で大きな屋上看板がある空き店舗があれば出店する戦略のようだ。(大きな看板で宣伝効果を高めるTOAmart=写真は札幌宮の沢店)

 TOAmart余市店は、余市町大川町11丁目51-1の国道5号線沿いに出店する予定。閉店した東京靴流通センター余市店の跡に居抜きで出店するもよう。TOAmartは、東亜産業(本社・東京都千代田区)がPCR検査センターを転換して2021年11月から全国出店を開始した、24時間営業の半額専門店。扱っている商品は、食料品、菓子、ドリンク、日用消耗品、衛生用品、台所用品、電化製品、化粧品、健康グッズ、美容家電、ブランド品、旅行用品、衣料品、バラエティグッズ、アウトドア用品、スポーツ用品、インテリア、ペット用品など多岐にわたり、生鮮食品などは置いていない。店長の裁量により地域に合った商品を揃える傾向があるため、店舗ごとの品揃えが違う。

 北海道では、札幌市内3店舗、函館市内2店舗、旭川市内、恵庭市内、小樽市内、帯広市内、稚内市内、苫小牧市内、中川郡幕別町内、檜山郡江差町内に各1店舗の計13店舗を展開。店舗を見ると、札幌宮の沢店(札幌市西区)は、紳士服の山下宮の沢店やビッグエムワン札幌宮の沢店、楽一北海道免税店が入っていた店舗跡で、札内店(幕別町)は酒とコメのディスカウント店BIGテキサス札内店跡。さらに出店予定の東雁来店は未来書房東雁来店跡、余市店は東京靴流通センター余市店跡で、これら店舗に共通しているのは、大きな屋上看板がある空き店舗ということ。大きな屋上看板に「TOAmart」と掲げれば大きな宣伝効果を生む。大型看板があって、長く空き店舗になっている物件が出店の選択肢になって、出店ペースがさらに早まりそうだ。


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