北海道に本社を置く株式上場スーパー4社の2022年6月度売上高は、値上げが相次ぐ中で買い物客の節約意識が強まる傾向が見えている。曇天、低温が続き夏もの消費が芳しくなかった。(写真は、6月11日にリニューアルオープンしたダイイチ白石神社前店)

 アークス(本社・札幌市中央区)傘下10社の6月度は、全店売上高が前年同期比97・6%、既存店売上高は97・7%となり、2ヵ月連続の前年割れになった。客数は全店が96・1%、既存店が96・2%、客単価は全店、既存店とも101・5%となった。客数の前年割れが依然として続いているが、商品値上げなどもあって客単価は2月以降、5ヵ月連続で前年を超えている。
 北海道6社の売上高は、全店が96・5%、既存店が96・6%となり、北海道も2ヵ月連続の前年割れ。96%台は、2021年11月の95%台に匹敵する減少幅。客数は全店が95・4%、既存店は95・5%、客単価は全店、既存店ともに101・1%だった。客単価の上昇は、1月から6ヵ月連続。東北3社の売上高は、全店、既存店とも99・5%。全店、既存店ともに前年を割り込んだのは、1月以来、5ヵ月ぶり。客数は全店、既存店とも97・3%、客単価は全店、既存店とも102・2%。同社は、収益認識会計基準適用前の数値を使用している。

 イオン北海道(本社・札幌市白石区)の6月度は、全店売上高が前年同月比98・1%、既存店売上高は99・4%になった。部門別では、衣料(レディース、服飾、キッズ、インナー、メンズ)が、全店105・3%、既存店106・4%と3ヵ月連続で増加した。食品(グロサリー、デイリー、農産、水産、畜産、デリカ、催事)は、全店が97・2%、既存店が98・4%となった。住居余暇(家電、文具、サイクル、携帯電話、ホームファッション、ヘルス&ビューティーケア)は全店が99・7%、既存店が100・8%。同社は、今期から収益認識会計基準を適用している。

 ダイイチ(本社・帯広市)の6月度は、全店売上高が前年同月比104・7%、既存店売上高は100・7%だった。全店売上高は昨年5月から14ヵ月連続、既存店売上高は昨年12月から7ヵ月連続で前年を超えている。6月11日には「白石神社前店」(札幌市白石区)、同月17日には「めむろ店」(河西郡芽室町)がリニューアルオープン、既存店を底上げした。部門別では、青果107・1%、水産99・2%、畜産101・5%、惣菜107・7%、デイリー112・1%、一般食品102・5%、日用雑貨101・0%、その他98・5%だった。

 北雄ラッキー(本社・札幌市手稲区)の6月度は、既存店売上高が前年同月比92・0%(収益認識会計基準適用)になった。適用前の数値は93・8%。客数は92・4%、客単価は99・6%。客単価の前年割れは2ヵ月連続。



11人の方がこの記事に「いいんでない!」と言っています。