イオン北海道(本社・札幌市白石区)は6月24日、大型商業施設「ラソラ札幌」に入っている「マックスバリュ東札幌店」(同市白石区東札幌4条1丁目1-1)をリニューアルオープンさせた。「ラソラ札幌」の管理運営会社が2018年から変更になったことに伴い施設全体の集客力が高まっており、リニューアルによって利便性を高め売り上げ増を目指す。(写真は、6月25日にリニューアルオープンした「マックスバリュ東札幌店」)
(写真は、新たに導入した「ボストンベイク」のコーナー)
「マックスバリュ東札幌店」は、大和ハウス工業(本社・大阪市北区)が旧国鉄東札幌操車場跡地などの再開発で2008年に竣工させた、大規模複合商業施設「イーアス札幌」(現ラソラ札幌)の核テナントとしてオープンした。大型施設にもかかわらず集客力が振るわなかったため、同店も苦戦。局面が変わったのは、2017年4月に施設所有者がラサール・インベストメント・マネージメント・インク(米国イリノイ州)が組成した特定目的会社に代わり、管理運営がJLL日本(ジョーンズラングラサール)になってから。JLL日本は、2018年4月には「ラソラ札幌」に施設名を変更、ファストファッションの「H&M」や「しまむら」、ニトリの「デコホーム」、「くら寿司」などをリーシング。今年4月にはフードコートをリニューアルして「ケンタッキーフライドチキン」や「モスバーガー」を誘致。こうしたテナントの入れ替えによって集客力が高まり、「マックスバリュ東札幌店」も売り上げが増加している。
(写真は、水産コーナーで新たに展開を始めた「魚屋のお寿司」)
(写真は、品揃えを大幅に増やした冷凍食品コーナー)
今回、こうした勢いにさらに弾みをつけるため、オープン以来の大規模リニューアルに踏み切った。10日間の休業で冷ケースを取り替えるとともに台数を増やし、売り場通路の突き当たりにある“第2磁石売り場”の水産コーナーの買い回り性を高め、焼きたてパン「ボストンベイク」を導入してデリカコーナーとの一体感を強めた。需要が伸びている冷凍食品コーナーは1・3倍に、デリカコーナーは2倍に広げた。レジ周りでは新たにフルセルフレジを8台取り入れたほか、セミセルフレジ7台も新規導入、有人レジは1台にした。
イオン北海道の野尻高志営業本部副本部長は、「シニア層に加えてニューファミリー層の利用が多いのが、この店舗の特徴。土日に売り上げが高くなる週末型店舗として品揃えを工夫して利便性を高めたい」と話していた。
(写真は、約2倍に広げたデリカコーナー)
※写真はいずれも許可を受けて撮影