焼きたてパンの「ボストンベイク」を展開するボストン(本社・札幌市手稲区)は、「ボストンベイク ラソラ店」(札幌市白石区)を6月25日(土)にオープンさせる。大型商業施設「ラソラ札幌」内にある「マックスバリュ東札幌店」のリニューアルに合わせて同店内に出店する。2019年5月24日に出店した「ボストンベイク岩見沢店」(岩見沢市、「ザ・ビッグ岩見沢店」内)以来、3年ぶりの新規出店。これによって店舗数は26店舗になる。(画像は、6月25日にオープンする「ボストンベイク ラソラ店」のパース図=ボストン提供)

「マックスバリュ東札幌店」の惣菜コーナーに隣接して約11坪の売り場を設ける。ラソラ札幌には「ヴィ・ド・フランス」(山崎製パン100%出資のヴィ・ド・フランスが展開)も入っており、パン専門店が並ぶことによってバリエーションが広がる。

 ボストンは、昨年1月に北東商事(本社・札幌市手稲区)が承継、およそ1年間をかけて原料見直しや新作パンへの取り組みなど、付加価値向上に向けた取り組みを進めてきた。今年3月からは地産地消の一環として、道産小麦を配合した原料を使用するなどしたほか、季節商材もラインナップするなど、パンの種類も増やしてきた。また、原料小麦の価格上昇に伴って3月には全商品の値上げを実施した。「より美味しく、より安全安心にパンづくりを進める中で、原料の値上がりを一部転嫁させざるを得なかった。値上げ幅は企業努力で最小限に抑えた」と髙橋徹社長は言う。価格改定後も客数は前年を超えており、影響は少なかったという。これまで使えなかった電子マネーなどキャッシュレスに対応したことも利便性を高めた。

「ボストンベイク」の強みは、20~30年の経験を持つパン職人が多く、美味しいパンづくりに向けて全社一丸で取り組む社風が醸成されている点。今後は、不採算店のスクラップ&ビルドを進めていくとともに現在、4拠点ある工場を順次拡張、生産効率も高めていく。直営店舗展開とともに他の企業とコラボしたPB(プライベートブランド)パンの供給にも力を入れていく。「ボストンらしさを守りつつ新しいチャレンジをしていきたい」(髙橋社長)。なお、今年度に2店舗を移転する予定で、新規出店にも意欲的に取り組んでいく。



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