ニトリホールディングス(HD、札幌本社・札幌市北区、東京本部・東京都北区)は4月27日、家電量販店のエディオン(本社・大阪市北区)と資本業提携すると発表した。エディオンの子会社サンキュー(同・福井県福井市)は、北海道内で家電量販店「100満ボルト」を札幌市、旭川市、帯広市、北見市、釧路郡釧路町で8店舗展開している。(写真は、札幌市北区ニトリHD札幌本社が入っている「ニトリ麻生店ビル」)

 ニトリHDは、5月13日の予定でエディオンの主要株主であるLIXIL(本社・東京都江東区)から市場外相対取引で同社が所有している8・60%を102億6900万円で取得する。さらに、エディオンの株式146万3900株(発行済総数の1・40%)を市場外相対取引または市場買い付けで追加取得する。これによりニトリHDは、エディオンの第2位株主になる。

 エディオンは、2002年に広島市に本社がある「デオデオ」と名古屋市に本社がある「エイデン」の持ち株会社として設立。2005年に兵庫県尼崎市に本社があるミドリ電化を子会社化、2012年10月には「イシマル」、「エイデン」、「ミドリ」、「デオデオ」の直営ストアブランドを「エディオン」に統一。現在は家電量販の「エディオン」を展開するエディオン、北陸・北海道の家電量販「100満ボルト」を展開するサンキュー、太陽光発電システム事業などを行うエディオンハウスシステム(本社・広島市中区)などのグループ会社で構成されている。この間、2013年にLIXILグループと資本業提を締結していた。今回、LIXILがニトリHDに所有するエディオン株を売却、LIXILとエディオンの資本提携は解消されるが、業務提携は継続する。

 ニトリHDは、「住まいの豊かさを世界の人々に提供する」という志を社員の行動の原点にしており、2032年度3000店舗3兆円の達成を目指している。2021年1月にホームセンターの島忠(本社・さいたま市中央区)を子会社化しており、今回は家電量販のエディオンと資本業務提携することで住空間のトータルコーディネート提案企業として歩を進める。なお、エディオンの2021年3月期決算は、売上高7681億1300万円、営業利益267億8500万円、純利166億3300万円。



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