釧路の地場スーパー「あいちょう美原店」と「激安スーパーヒロセ鳥取店」が、相次いで閉店する。新たなスーパーの出店や日本製紙釧路工場の撤退などで消費環境が変化していることに加え、自前の惣菜などバックヤード業務の人手不足も影響している。(写真は、鳥取大通沿いにある「ヒロセ鳥取店」)
「あいちょう美原店」(美原4丁目1-8)は、合名会社あいちょうが、2016年に営業を始めた店舗。あいちょうは、卸売スーパー(本社・札幌市手稲区)のFC(フランチャイズ)で「芦野店」と「星が浦店」を展開しているが、「美原店」は独自運営の店舗。営業開始から6年、2月25日(金)で閉店する。「激安スーパーヒロセ鳥取店」(鳥取大通6丁目7-7)は、有限会社スーパーヒロセが展開している店舗で、1981年に現在地に移転して開業。営業開始から41年、3月末で閉店する。
あいちょうは、1957年創業で、釧路で最年長のスーパー。スーパーヒロセも1964年に創業した老舗スーパー。「あいちょう美原店」の閉店によりあいちょうの店舗は2店舗に、「激安スーパーヒロセ鳥取店」の閉店によって、スーパーヒロセの店舗は「睦店」の1店舗になる。釧路市では、鳥取地区に近い昭和地区に低価格スーパーの「業務スーパー釧路昭和店」が、2021年8月にオープンするなど競争が激化している。住民の高齢化や日本製紙釧路工場閉鎖の影響もあるようだ。