コープさっぽろは、札幌市豊平区月寒東4条11丁目に建設される「月寒東ショッピングセンター」(略称・月寒東SC)に出店する。同SCには既にケーズデンキが出店することが決まっているが、食品スーパーとしてコープさっぽろの出店が決まったことで、来年3月には家電量販店と食品スーパーが集積する大規模なSCとしてフルオープンできる見通しとなった。(写真は、造成工事が進む月寒東ショッピングセンター)

 
 コープさっぽろは、今回建設される月寒東SCの近隣にかつて2店舗を展開していたが、1998年の経営危機以降に閉店、空白地域だった。

 
 大見英明理事長は、「理事会でも出店の了承を得ており、すでに賃貸借契約も終わっている」と語っており、ほぼ10年ぶりにコープ店舗がこの空白地域に戻ってくることになる。

 
 月寒東SCは、月寒東4条11丁目から5条13丁目の道道西野白石線を挟んだ北翔クロテックドームの向い側の長方形の敷地(約3万5000㎡)に建設される。八紘学園の所有地で、日本エステート(札幌市)が土地を同学園から借り受ける。工事施工は日本国土開発。

 
 店舗構成は、建物3棟からなり、核テナントとなるのは家電量販店。他に食品スーパーとリサイクルショップが集積する予定で計画が進められてきた。家電量販店はケーズデンキのフランチャイズを行っているデンコードー(宮城県名取市)が早々と進出を決めたが、食品スーパーとリサイクルショップの出店交渉は難航していた。

 
 今回、コープさっぽろが出店を正式に決めたことで、出店企業が未定なのはリサイクルショップのみとなった。なお、売場面積はケーズデンキが6320㎡、コープさっぽろは2034㎡。
 コープさっぽろの店舗は、ここ2~3年コープ店舗を一手に引き受けている宮坂建設工業の関連会社が当事者となって日本エステートと契約を結び、コープは宮坂の関連会社から転貸契約を結ぶ。

 
 月寒東SCから800mほどの距離には、ラルズが展開する「スーパーアークス月寒東店」がある。同店は、ラルズの成長を支えたビッグハウスの運営モデルとなった“水源地オペレーション”(同店の前を走る水源地通りに由来するネーミング)の発祥店舗でもあり、ラルズにとっては絶対負けられない商圏。言わばラルズの聖地でもあるこの商圏に出店するコープさっぽろが、来年3月以降どういう戦いを繰り広げるのか、道内食品スーパー2強の戦いが注目される。



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