コープさっぽろは、4月1日から毎月発行している無料情報誌『ちょこっと』を大幅リニューアルする。北海道の食文化を創造する情報誌として中身を変え、一線で活躍する有名シェフらが道産素材で作った料理を紹介、簡単レシピも提供する。発行部数は60万部で、無料情報誌としては道内最大となる。印刷は須田製版。(写真は、『ちょっこっと』を紹介する大見英明理事長=中央と平島美紀江編集長=右、テルツィーナ堀川秀樹シェフ=左)
 
 コープさっぽろは、発足以来組合員向けの広報誌を発行してきた。これまで数度に亘ってリニューアルをしてきたが、今回は編集内容を大幅に変更し、ページ数を従来の24ページから76ページに、判型もA4からA5の横長サイズに変え、発行部数は43万部から60万部に増やす。
 
 大幅リニューアルのポイントは、道内で活躍する有名シェフらが、北海道の旬の素材を使って作る料理の紹介。イタリアンやフレンチ、中華など道産素材の可能性を広げると共に、新たな北海道の食文化を創造して発信していこうというもの。
 
 第1号の4月号では、札幌市中央区のサッポロファクトリーレンガ館にあるイタリア料理の「テルツィーナ」シェフ、堀川秀樹氏が提案するジャガイモとベーコンのイタリア風オムレツやロースハムときのこのパナードなど5品の料理レシピを紹介している。
 
 また、北海道の1次産業の担い手の素顔を紹介するほか、道内各地のファームレストランやワイナリーをピックアップ、さらに環境や子育て、給食、健康というキーワードをもとにコンテンツ情報を毎号読者に続ける。
 
 大見英明理事長は、「ヒントになったのは、昨年10月に訪問したイギリスの世界的流通企業テスコ。テスコはイギリス全土に無料情報誌『リアルフード』を毎月発行しており、美味しくないとされるイギリス料理のイメージを脱却するため、食文化の創造を進めている。素材は一流、料理は今ひとつとされる北海道でも当てはまると考えて大幅リニューアルを決断した」と語った。
 
「畑でレストラン」などコープさっぽろが道内各地で展開しているイベントなどともコラボレーションして発信力を強める工夫も行っていく考え。
 
 テスコは、人口6000万人のイギリスで120万部発行しているが、コープさっぽろは580万人の北海道で60万部発行。道内世帯の4軒に1軒をカバーする。60万部のうち28万部を宅配折り込み、32万部を全店舗に配置したり幼稚園、保育園、飲食店などにポスティングする。

 A4横長サイズは家庭の冷蔵庫の横に置いておくのにピッタリという。
 
 コープさっぽろは、1998年から食品スーパー店舗を「おいしいお店」として展開しているが、今回の『ちょこっと』大幅リニューアルは「コープさっぽろ発、おいしいフリーマガジン」のコンセプトで相乗展開を図っていく。


1人の方がこの記事に「いいんでない!」と言っています。