低価格食品スーパー「業務スーパー」が、12月16日(木)のオープン予定で「北見三輪店」(北見市東三輪2丁目37)を出店する。「業務スーパー」は、道東出店を進めており、北見市には初出店。これまで均衡を保っていた市内のスーパー勢力図が変わりそうだ。(「業務スーパー」は製販一体の低価格が特徴=写真は「業務スーパー厚別西店」の屋上看板)
出店場所は、大雪大通(国道39号線)沿いで、昨年11月にオープンした「スターバックスコーヒー北見三輪店」の隣接地。「すき家北見三輪店」などが集積しており、「業務スーパー北見三輪店」は、空き店舗に居抜き出店するとみられる。運営するのは、茨城県で「業務スーパー」を14店舗展開しているカワサキ(本社・水戸市)。カワサキは、昨年9月30日に「業務スーパー帯広西店」(帯広市)を出店、北海道での展開を開始した。今回、同店の実績を背景に北見市に勢力を伸ばすことにした。
「業務スーパー」は、神戸物産(本社・加古川市)がフランチャイザーとなって展開する食品スーパー。同社が国内外の協力工場で生産するプライベートブランド(PB)のグロサーリー(生鮮以外の食品)商品を中心に、製販一体の低価格で提供するのが強み。店舗では、約7割が神戸物産のPBで占められている。
北海道の「業務スーパー」は、現在18店舗。内訳は、札幌市内8店舗、岩見沢市、恵庭市、小樽市、千歳市、苫小牧市、函館市、北斗市、旭川市、帯広市、釧路市に各1店舗。フランチャイジーとしてFC展開している企業は、G-7スーパーマート(本社・神戸市須磨区、道内運営10店舗)、ケヒコ(同・横浜市中区、同4店舗)、三和物産(同・青森県青森市、同2店舗)、三ッ輪商会(同・釧路市、1店舗)、カワサキ1店舗。
北見市内では、大型スーパーの「イオン」、「イトーヨーカドー」のほか、道東アークス(本社・北見市)が8店舗、コープさっぽろ(本部・札幌市西区)が3店舗、トライアルカンパニー(本社・福岡市東区)が1店舗を展開。低価格を打ち出している「業務スーパー」の進出で、スーパー同士の競争が一段と激しくなりそうだ。