建材・石油製品卸などの三ッ輪商会(本社・釧路市)は、8月5日(木)に「業務スーパー釧路中央店」(釧路市昭和中央4丁目10-14)をオープンさせる。事業多角化の一環で、釧路市内では初の「業務スーパー」になる。(道内で店舗を増やしている「業務スーパー」=写真は、「業務スーパー厚別西店」の塔屋看板)

 三ッ輪商会は、「業務スーパー」をフランチャイズ(FC)展開している神戸物産(本社・兵庫県加古川市)とFC契約して出店する。神戸物産は、国内外の農水産素材を用いてグロサリー商品を自社ブランドで製造、一般・業務用向けの食品スーパー「業務スーパー」で販売する垂直統合モデルを構築している。北海道には現在、「業務スーパー」が16店舗ある。出店場所は、札幌市7店舗、恵庭市、千歳市、小樽市、岩見沢市、旭川市、帯広市、函館市、北斗市、苫小牧市に各1店舗で、7月中旬には札幌市内に「西野店」(西区)がオープンする。

 釧路市初出店の「釧路昭和店」は、今年5月に閉店した「洋服の青山釧路昭和店」跡への居抜き出店。グロサリー商品の他にも、同じく神戸物産の惣菜・弁当店舗「馳走菜」を道内で初めてFC展開。さらに、精肉の「肉の雅屋」、青果の「ころくや」が入り、通常のスーパーと同様の品揃えを行う。

 同店の隣にはファッションセンター「しまむら昭和店」、「ヤマダデンキテックランド釧路店」などがあるが、食品を扱う大型ショッピングセンター「イオンモール釧路昭和」の門前にも位置しており、文字通り「コバンザメ」出店となる。

 食品スーパーは、この1年間は巣ごもり需要の恩恵を受けて売り上げを伸ばしてきたが、今年2月以降は前年割れの水準に落ち着いてきた。「業務スーパー」の店舗規模はそれほど大きくないが、短時間で買い物を済ませたい人やまとめ買いをしたい人のニーズを取り込みそうだ。



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