コープさっぽろ(本部・札幌市西区)は、ウィズコロナの生活が続く中で増えている簡便即食ニーズに対応、宅配トドック向けに冷凍惣菜のPB(プライベートブランド)「グルメストック自由時菜(じゆうじざい)」の販売を10月から開始する。コープフーズ(本社・石狩市)が開発した冷凍惣菜で、主食や主菜、副菜など当初10品目でスタート、順次メニューを増やしていく。(写真は、コープさっぽろが宅配トドツク向けに販売を開始する「グルメストック自由時菜」の「グリルチキンとホワイトソースのフェットチーネ」)

 コロナ下で昨年から宅配トドックの需要は二桁の伸びを示し、コロナ2年目に入ってもトドック需要は伸び続けている。その中で、コープの店舗で販売している出来たての惣菜を宅配でも求める声が多くなってきたため、冷凍にすることでニーズに応えることにした。トドック向けにはチルド惣菜を10年ほど前から取り扱っているが、週1回の定期配達のため、賞味期限が短いのが難点だった。冷凍にすることでこうした問題をクリア、店頭と同様の惣菜がいつでも好きな時間に、電子レンジで温めるだけで食べられるようになる。

 商品は、「3種の貝づくしごはん」や「グリルチキンとホワイトソースのフェットチーネ」、「ベーコンと蓮根の洋風炒め」、「ぴったりサイズの焼売」など。価格は220~380円(消費税別)。また、今年グループ化した「弁菜亭」(札幌駅立売商会)の釜飯やジンギスカン弁当も冷凍弁当として販売する。

 冷凍惣菜の供給体制を整えるため、コープフーズ石狩工場内にマイナス35℃の凍結庫を3基導入(冷媒は地球環境に配慮したフロンR463A)。生産した惣菜を急速冷却して凍結庫にストック、トドックの注文に応じて出荷する。週1回で2万2000食(全商品合計)の販売を予想している。冷凍総菜・冷凍食品には大手メーカーが多いが、コープさっぽろは手作りの感のある惣菜をラインナップすることで、利用者の使い分け需要を喚起する。今後は病院や高齢者施設、給食など業務用、コープ店頭での販売も計画している。


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