北海道に本社を置く食品スーパー、総合スーパーの6月度売上高前年比は、イオン北海道(本社・札幌市白石区)が前年割れだったものの、アークス(同・同市中央区)、北雄ラッキー(同・同市手稲区)、ダイイチ(同・帯広市)は前年を超えた。(写真は、東光ストアが運営する「東光ストア平岡店」)
アークスの全店売上高は、前年同月比100・2%、既存店売上高は99・6%だった。全店売上高は、今年2月度からコロナ一巡で前年割れだったが、5ヵ月ぶりにわずかに前年を超えた。既存店は5ヵ月連続の前年割れ。客数は、全店が100・5%、既存店が100・1%で、全店ベースでは8ヵ月ぶりに前年を超えた。
客単価は、全店が99・7%、既存店は99・5%で全店、既存店ともに3ヵ月連続で前年割れ。なお、これらの数値には、3月度からオータニ(本社・栃木県宇都宮市)の数値も含まれている。
北海道6社(ラルズ、東光ストア、福原、道北アークス、道東アークス、道南ラルズ)の売上高は、全店が101・7%、既存店が101・1%となり、全店、既存店ともに5ヵ月ぶりに前年を超えた。客数は、全店が102・1%、既存店が101・4%となって、コロナ禍前から続いていた減少傾向に一定の歯止めがかかった。客単価は、全店、既存店共に99・7%となり、3ヵ月連続で前年割れ。
東北3社(ユニバース、ベルジョイス、伊藤チェーン)の売上高は、全店が99・5%、既存店が98・8%。客数は、全店が99・7%、既存店が99・6%、客単価は全店が99・7%、既存店が99・2%になった。東北も客単価は3ヵ月連続で前年割れになった。
イオン北海道の全店売上高は、前年同月比98・8%、既存店売上高は98・0%。衣料(レディース、服飾、キッズ、インナー、メンズ)は全店、既存店ともに81・2%、食品(グロサリー、デイリー、農産、水産、畜産、デリカ、催事)は全店が103・8%、既存店が102・9%、住居余暇(家電、文具、サイクル、携帯電話、ホームファッション、ヘルス&ビューティーケア)は全店が84・6%、既存店が84・4%だった。同社は、客数、客単価を開示していない。
ダイイチは全店が既存店扱いで、売上高は前年同月比106・8%になった。前年の6月に「オーケー店」(河東郡音更町)を改装休業しており、その反動もあって高い伸びを示した。部門別では、青果105・5%、水産102・2%、畜産110・6%、惣菜108・7%、デイリー108・0%、一般食品106・7%、日用雑貨92・9%、その他111・9%。客数は、104・4%、客単価は102・3%になった。
北雄ラッキーも全店が既存店扱いで、売上高は前年同月比101・3%となり、昨年11月以来、7ヵ月ぶりに前年を超えた。内食需要が増加して精肉、惣菜、日配、加工食品が好調で、週末の売り上げが伸びた。衣料の不振は続いている。客数は100・0%、客単価は101・4%になった。
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