総合スーパーの「イトーヨーカドー旭川店」(旭川市6条通14丁目6ー4)が9日午後7時、40年の営業を終了した。あいにくの雨模様だったが、店長によるお別れの挨拶の頃には雨も上がり、詰めかけた約200人の市民らが拍手で見送った。(写真は、「イトーヨーカドー旭川店」の最後を見送った市民ら)
(写真は、最後の買い物客を見送る従業員)

「イトーヨーカドー旭川店」は1980年7月1日にオープン、当初は順調な経営を続けていたが競争環境が徐々に変化、昨年11月に閉店が決まった。最後の営業日は、朝から多くの市民が詰めかけ、閉店セール独特の雰囲気が店内に充満。3階から5階屋上までの駐車場は車でほぼ埋まり、駐車場からの夜景をスマートフォンに納める人もいた。
 閉店時間が近づくにつれ、店内のあちこちで常連客と従業員が声を掛け合う姿が見られ、緊張感と慌ただしさが高まっていった。午後7時前になると、アナウンスが何度も流れ、買い物客らが名残惜しそうに店を後にしていた。
 

(店舗内には、メッセージボードの掲示やNPO法人ゆい・ゆいによる障がい児らが描いた『~ありがとう~いってみヨーカドー展!』も最終日まで行われた)

 雨が上がった店舗前には200人近くが集まり、6条通の歩道脇には数珠つなぎに車が停車。従業員とともに最後の挨拶に臨んだ金子吉弘店長は、「本日まで温かいお言葉と多くの思い出を多数いただき、従業員の元気の素となって本日まで頑張ることができました。コロナなど不安な環境がまだまだ続きますが、お体大切に元気に過ごしていただきたい」と述べた上で、「最後に、思いをひとつお伝えしてお別れさせていただきます。花の咲く春の日も、暑い夏の日も、紅葉の綺麗な秋の日も、寒さが凍てつく冬の日も、40年間イトーヨーカドー旭川店を見守り続けていただき本当にありがとうございました」と締め括ると、拍手が巻き起こった。その後、シャッターが下がり始め先端が地面に付くと、店がむせぶように何度もギシギシという音が響いた。

 閉店後、建物は所有者の北洋銀行(本店・札幌市中央区)系の不動産管理会社、交洋不動産(本社・同)が耐震補強工事を行う予定だが、店舗跡の利活用策は未定。近隣にある中央公民館が老朽化していることから、建て替え時の代替場所も想定される。


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