昨年2月末から始まったコロナ禍は2年目に入り、巣ごもり需要で売り上げを伸ばしてきたスーパー各社の売り上げが鈍ってきた。北海道に本社を置くスーパー各社も、3月は前年割れが多い。今年の3月は、昨年の3月より日曜日が1回少ないため売り上げが減少することを織り込んでも、昨年の反動が出てきているのは確かなようだ。(写真は、「イオン千歳店」)

 アークス(本社・札幌市中央区)の北海道・東北全体の3月度売上高は、全店ベースが前年同月比96・7%、既存店ベースが同96・2%だった。2月度は昨年がうるう年だったこともあって前年割れしており、2ヵ月連続の前年割れとなった。客数は全店ベース同94・7%、既存店ベース同94・4%、客単価は全店ベース同102・1%、既存店ベース同101・8%だった。
 北海道のグループ6社の売上高は、全店ベースが同96・8%、既存店ベースが同96・3%、客数は全店ベース同95・3%、既存店ベース同94・8%、客単価は全店ベース同101・6%、既存店ベース同101・5%だった。店舗数は220店舗で前年より1店舗減。
 東北3社の売上高は、全ベースが同96・6%、既存店ベースが同96・0%、客数は全店ベース同94・0%、既存店ベースも同94・0%、客単価は全店ベース同102・7%、既存店ベース同102・1%、店舗数は124店舗で前年と同じ。

 イオン北海道(本社・札幌市白石区)の3月度売上高は、全店ベースが前年同月比104・2%、既存店ベースが同103・0%になった。昨年3月はGMS(総合スーパー)中心にコロナ禍による売り上げ減少幅が大きかったことの反動もあって、前年を超えた。
 部門別にみると、衣料(レディース、服飾、キッズ、インナー、メンズ)は全店ベース・既存店ベースが共に同121・0%、食品(グロサリー、デイリー、農産、水産、畜産、デリカ、催事)は、全店ベースが同102・4%、既存店ベースが同100・9%になった。住居余暇(家電、文具、サイクル、携帯電話、ホームファッション、ヘルス&ビューティーケア)は、全店ベースが同104・7%、既存店ベースが同104・5%だった。

 北雄ラッキー(本社・札幌市手稲区)の3月度売上高は、既存店ベース(新規出店がないため全店=既存店の扱い)が、前年同月比93・2%だった。食品の総菜と畜産は前年を超えたが、生鮮食品や酒、米などは前年割れだった。衣料は昨年並みになった。客数は同90・7%、客単価は同102・7%。

 ダイイチ(本社・帯広市)の3月度は、全店ベースが前年同月比99・0%、既存店ベースが同99・4%。同社は4月度売上高前年比も6日に開示したが、それによると全店ベース、既存店ベース共に同99・5%だった。


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