ツルハは「ドミナント」と「パチンコ店跡」を好む、出店から見えるキーワード

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 ツルハ(本社・札幌市東区)はきょう29日、札幌市営地下鉄「北24条駅」近くにあったパチンコ店跡に「ツルハドラッグ北24条中央店」(札幌市北区)をオープンさせた。「北24条駅」周辺ゾーンでは、3店舗目の「ツルハドラッグ」になる。(写真は、きょう29日にオープンした「ツルハドラッグ北24条中央店」)

「ツルハドラッグ北24条中央店」(北24条西4丁目22ー328)は、西5丁目・樽川通に面した「パワービルN24」の1階にオープン。昨年3月30日に閉店した「パチンコジャンボ」跡への居抜き出店。この店舗は、「ツルハ」の出店戦略を端的に示している。

 一つは、ドミナント(同一地域への集中出店)形成の一翼を担う店舗であること。既存店には、「北24条店」(北24条西4丁目1—20)があるほか、宮の森・北24条通を西に400mほどの距離には「北24条西店」(北24条西9丁目1—1)もある。とりわけ「北24条店」は、新店舗と背中合わせと言っても良いほどの距離にあり、常識的には閉店を選択する。しかし、ツルハは存続を選択、これによって「北24条駅」周辺はドミナントが形成され、まさに「ツルハ村」になる。

 もう一つはパチンコ店跡への出店ということ。実は、「北24条店」もパチンコ店の旧「グランド札幌北店」跡への居抜き出店で、今回の旧「ジャンボ」跡への出店と続くことで、「北24条駅」近くの閉店パチンコ店は「ツルハ」が制した格好。なお、2019年3月に閉店した「サイバーパチンコ南9条店」(札幌市中央区南9条西9丁目3ー5)跡にも「南9条店」を出店するなど、パチンコ店跡への出店には意欲的。「ドミナント」と「パチンコ店跡」は、ツルハ出店戦略の一端を示すキーワードとなっている。

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