札幌市に本社を置く株式上場スーパー3社の2020年11月度売上高前年比が出揃った。各社とも前年同月を上回り、アークス(本社・札幌市中央区)の北海道内6社の売上高は全店ベースで109・2%と高い伸びだった。(写真は、11月27日にオープンした「スーパーアークス東苗穂店」)

 アークスの東北3社を含めた9社の売上高は、全店が前年同月比108・4%、既存店が同107・9%だった。今年2月以降、全店、既存店は10ヵ月連続で前年を上回った。客数は、全店、既存店共に98・9%、客単価は全店が109・6%、既存店が109・2%だった。
 北海道6社(ラルズ、福原、東光ストア、道南ラルズ、道北アークス、道東アークス)の全店売上高は109・2%、既存店売上高は108・9%。客数は全店、既存店共に99・4%、客単価は全店が109・6%、既存店が109・2%だった。店舗数は220店舗。
 東北3社(ユニバース、ベルジョイス、伊藤チェーン)の全店売上高は107・4%、既存店売上高は106・6%。客数は全店が98・3%、既存店が98・2%、客単価は全店が109・2%、既存店が108・5%。店舗数は124店舗。

 イオン北海道(本社・札幌市白石区)の売上高は、全店が171・0%、既存店が100・9%になった。食品は、GMS(総合スーパー)、SM(食品スーパー)、DS(ディスカウントスーパー)の3業態ともに前年を超えた。SMとDSではこれまではSMの伸び率がDSよりも高かったが、11月は逆転、DSの伸びがSMをやや上回ったもよう。
 同社は、客数、客単価の前年同月比を開示していないが、客数は買い物頻度の減少で前年割れを継続、客単価はまとめ買いの増加で前年超えを継続している。
 部門別の売上高前年比は次の通り。
■衣料 全店77・0% 既存店79・5%
■食品 全店219・7% 既存店103・4%
■住居余暇 全店124・2% 既存店108・3%

 北雄ラッキーの売上高は、既存店が103・0%となった。同社はこの1年間、新規出店や閉店がなかったため既存店と全店が同じ数値となるが、2ヵ月連続で前年を超えた。衣料部門は、降雪が少なかったことから88・4%となったが、食品部門が104・5%になり医療の減少を補った。客数は93・5%、客単価は110・2%だった。他社に比べて客単価の伸びが高いのが同社の特徴となっている。


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