北海道に本社を置く株式上場スーパー4社の2021年1月度売上高は、北雄ラッキー(本社・札幌市手稲区)が前年を割り込んだが、アークス(同・同市中央区)、イオン北海道(同・同市白石区)、ダイイチ(同・帯広市)は前年を超えた。前年1月よりも今年の1月は土曜日と日曜日が1回多かったが、正月休みを増やしたスーパーもあって明暗があった。(写真は、「イオンモール苫小牧」)

 アークスの売上高は、北海道・東北の全344店舗の全店ベースは前年同月比108・4%、既存店ベースは同109・1%と好調に推移した。客数は、全店が同95・6%、既存店が同96・4%、客単価は全店・既存店共に同113・3%だった。
 北海道220店舗の全店売上高は同108・7%、既存店売上高は同108・8%だった。客数は全店が同96・5%、既存店が同96・。6%、客単価は全店・既存店共に同112・6%。
 東北124店舗の全店売上高は同107・9%、既存店売上高は同109・6%だった。客数は全店が94・5%、既存店が同96・1%、客単価は全店が同114・2%、既存店が同114・1%になった。 

 イオン北海道の売上高は、全店が前年同月比172・6%、既存店が同101・0%だった。食品部門はGMS(総合スーパー)、SM(食品スーパー)、DS(ディスカウントスーパー)ともに好調で、旧マックスバリュ北海道の売り上げも増えているため全店ベースでは同222・4%、既存店ベースでも同104・9%と伸びた。
 衣料部門は全店同78・6%、既存店78・0%と低迷が続き、住居余暇部門はゲーム関連や手芸用品など巣ごもり関連商品は好調だったが、化粧品やトラベル用品などが低迷、全店ベースで同112・8%だったが、既存店ベースは同99・1%にとどまった。
 GMSは福袋など年始需要が大きいが、webで先行販売したことなどにより来店客が減少した影響もあった。「客単価、買い上げ点数は前年を超えているが、1点単価は前年度ほぼ同じ」(広報)としている。

 北雄ラッキーはこの1年間で新規出店がないため既存店のみの集計となるが。売上高は前年同月比98・4%と2ヵ月連続で前年を割り込んだ。食品部門は生鮮や日配品、加工食品が巣ごもり需要の継続で伸びたが、インバウンド減少で「倶知安店」(虻田郡倶知安町)の売り上げ減の影響が大きく、全体に響いた。衣料部門は同84%と低迷した。客数は同88・1%、客単価は同111・8%だった。

 ダイイチの売上高は、全店が前年同月比108・3%、既存店は同111・0%だった。既存店売上高の2ケタ超えは昨年5月の114・7%以来となった。畜産やデイリー(日配品)、日用雑貨が2ケタの伸びで、一般食品同108・2%、青果同107・6%、水産同105・5%、惣菜同101・0%と全部門で前年を超えた。客数は全店ベースで同93・9%、客単価は全店ベースで同115・3%になった。


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