ーー調剤薬局の併設については。

鶴羽 店舗併設の調剤薬局は増やしていきます。調剤併設のドラッグストアは現在、全社で2割くらいです。薬剤師の問題もありますが、基本的には全店併設でもよいという気持ちで、回りの環境などを考慮しつつ併設店を増やしたいと思っています。

ーー大学や病院などの敷地内薬局についてのスタンスは。

鶴羽 採算が合うなら状況を見て出店したい。話があれば、積極的に情報収集して立候補できるところがあればしていきたい。大学の敷地内薬局としては、国立大学法人浜松医科大(静岡県浜松市)の出店についてグループ会社の杏林堂薬局(同)が決定しています。

ーー北海道の中でどういう企業像を目指しますか。

鶴羽 北海道で育った企業なので、北海道への思い入れは当然強い。2年前の北海道胆振東部地震の際もそうでしたが、『ツルハドラッグ』を各市町村の住民たちのライフラインにしていきたい。例えば、『セイコーマート』と『ツルハドラッグ』があれば生活ができるような展開を図っていきたい。『ツルハの店舗があると大丈夫だ』、『地方でも生活できる』というポジションをより強固にしていこうと思っています。

ーーツルハホールディングスは旭川の鶴羽薬師堂がルーツで、今年は創業91年ですね。社長ご自身と旭川との関わりは。

鶴羽 創業者である祖父の孫にあたりますが、2歳の時に祖父が亡くなったので祖父のことは覚えていません。私は北海道出身としていますが、生まれたのは兵庫県の尼崎市。その頃、父(現会長の樹氏)は大阪でサラリーマンとしてツルハとは関係のない会社に勤めていました。父の兄、つまり私の叔父(創業者の長男)が旭川から札幌に進出してチェーン展開することを決めたため、10歳年の違う父が手伝うことになって札幌に戻ったのです。私が2歳の時でした。その頃に祖父が亡くなっています。旭川には住んだことはありませんが、祖母がいたので正月などにはよく旭川に行っていました。そういう意味ではとても親しみのある街です。

ーー座右の銘や趣味は。

鶴羽 座右の銘は特にありません。趣味は、昨年からダイエットの目的もあって始めたランニングです。昨年は10キロのマラソン大会とハーフマラソンの大会に出場しました。今年も参加するつもりでしたが、全部中止になってしまいました。今まで運動は嫌いだったのですが、面白くて今年は頑張ろうと思っていました。(中止で)モチベーションは下がり気味です。来年はぜひ大会に参加して走りたいですね。

ーー本日はありがとうございました。



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