コープさっぽろ(本部・札幌市西区)とサツドラホールディングス(HD、本社・同市北区)は、包括業務提携契約の第1弾として両者の店舗で「合同セール」を24日から27日まで4日間、開催する。食品や日用品など17品目が対象で1割ほど安くなるという。「合同セール」はさらに年内と年明けにそれぞれ1回ずつ開催、セールの効果を検証して当面の目標である商流・物流の一本化に向けた課題を抽出、解決していく。(写真は、コープさっぽろ本部)
コープさっぽろとサツドラHDは、2019年12月20日に包括業務提携契約を締結、少子高齢化が進む北海道で「北海道ナンバーワンの生活インフラグループになる」を目標に共同で事業展開の可能性を探ることにした。
最大のポイントは、それぞれの食品卸や日用品卸を再編一本化して商流を統合するとともに、物流もコープさっぽろの関係会社、北海道ロジサービス(本社・江別市)に寄せて、商流・物流コストを低減。持続可能性のあるビジネスモデル構築することによって、組合員、消費者に求めやすい価格で商品を安定供給する目的がある。
ただ、コロナ禍によってこうした取り組みが遅れているため、提携効果を図る試金石として「合同セール」の開催を決めた。具体的には、コープさっぽろ全107店舗、サツドラ全194店舗(いずれも一部店舗を除く)で、茶飲料やカップ麺など食品7品目と洗剤、生理用品など日用品10品目(いずれもNB=ナショナルブランド商品)を通常より1割ほど低価格で販売する。
両者に商品を供給している卸会社はそれぞれ違うため、現実的には両者間で仕入れ価格も店頭販売価格も違う。今回の「合同セール」にあたっては、それぞれの卸と協議して共通販売価格を設定したもよう。「合同セール」は、年内と年明けにも対象品目を拡大して実施する予定。また、近くサツドラHDのPB(プライベート)商品である綿棒と絆創膏の2品目については、年内にもコープさっぽろ店内のドラッグ売り場「コープドラッグ」で販売する。