三井不動産商業マネジメント(本社・東京都中央区)が管理運営する「三井アウトレットパーク札幌北広島」(北広島市大曲幸町3ー7ー6)で展開しているテナントの撤退が、8月に5店舗になる見通しだ。コロナ禍でインバウンドの来店客がほぼゼロとなり地元客も減っていることから閉店を決めたようだ。(写真は、「三井アウトレットモール札幌北広島 クローバー・モール」)
「三井アウトレットモール北広島」は、2010年4月に第1期の「クローバー・モール」、14年4月に第2期の「メープル・モール」が竣工した。敷地面積約1万5757坪(約5万2000㎡)、鉄骨造地上2階建てで延べ床面積約1万9393坪(約6万4000㎡)、店舗数は174店舗、店舗面積約9090坪(約3万㎡)の北海道最大のアウトレット施設。第1期のオープンから今年は10周年の節目の年となった。
記念すべき年だが、コロナ禍による臨時休業や営業時間の短縮などによって来店客が大きく減少、オープン以来の厳しい環境に置かれている。三井不動産商業マネジメントは、テナントの賃料減免などの措置も取っているものの、3月以降の新千歳空港国際線運行ゼロによるインバウント需要の蒸発、地元客の外出自粛によって各テナントの収益は厳しさを増している。
(写真は、8月16日に閉店した「Men’s BIGI FACTORY OUTLET」)
(写真は、8月26日に閉店する「コールド・ストーン・クリーマリー/クロワッサンたい焼き」)
8月に入ってからテナント撤退が表面化。16日にはメンズの「Men’s BIGI FACTORY OUTLET」(クローバー・モール2階)が閉店したほか、26日にグルメ&フードの「コールド・ストーン・クリーマリー/クロワッサンたい焼き」(クローバー・モール2階グルメコート)、27日にメンズ・レディースの「アーノルドパーマータイムレス」(メープル・モール2階)、28日にウォッチ&アクセサリーの「Heartdance」(同)、30日にグルメ&フードの「宮越屋珈琲」(クローバー・モール2階グルメコート)がそれぞれ閉店する。
(写真は、8月27日に閉店する「アーノルドパーマータイムレス」)
(写真は、8月28日に閉店する「Heartdance」)
一昨年は年間で1店舗、昨年は年間で2店舗の閉店で、今回のように8月の1ヵ月間だけで一挙に5店舗が閉店するのは珍しい。空きテナントがほとんどなかった同モールにもコロナ禍の影響が押し寄せている。
(写真は、8月30日に閉店する「宮越屋珈琲」)