「ローソン」から「麺や虎鉄」へーー。コンビニ店舗からラーメン店に切り替わった店舗が、札幌市豊平区美園4条8丁目の国道36号線沿いにある。この交代が珍しいのは、「ローソン」がオープンしてから1年4ヵ月で閉店、その後「麺や虎鉄」が入るスピード交代だったから。(写真、1年4ヵ月で閉店した「ローソン札幌美園4条八丁目店」跡に入った「麺や虎鉄 美園店」)
この「ローソン」は、「札幌美園4条八丁目店」。元々、建物管理の育栄管財(札幌市豊平区)の本社事務所ビルがあった敷地を利用して2階建て建物が建設され、2階に同社が、1階に「ローソン」が入った。オープンしたのは、2018年9月20日。実はその1週間前の13日にオープンする予定だったが、11日の北海道胆振東部地震により延期となったためだ。
交通量の多い国道沿いで付近には競合コンビニもなかったことから、立地環境としては悪くない場所だったが、オープンからわずか1年4ヵ月後の20年1月31日に閉店した。コンビニ店舗が、これだけ短い運営期間で閉店するのは珍しく、札幌市内では「セブンーイレブン札幌平岸2条13丁目店」(豊平区)の1年9ヵ月よりも短く、コンビニとしては最も短命な店舗の一つに数えられる。
この店舗跡には、20年6月1日に「麺や虎鉄」が入り、「美園店」がオープンした。「麺や虎鉄」は、PLUS2(本社・札幌市西区)が運営、「美園店」の出店で道内16店舗になった。そのうち「西岡店」(豊平区)は、現在店舗の建て替え中で、20年11月初旬にオープンする予定。
「コンビニ」のスピード閉店は、立地環境による商売の難しさを示している。国道36号線沿いには、そうした店舗入れ替えが頻繁な魔のエリアが少なからずあるようだ。