コープさっぽろは、福島第一原発事故による放射能汚染が暮らしや食の安全を脅かしているため、脱原発の立場から今年度も放射能汚染に関する講演会を昨年に引き続き実施する。その第一弾として9日(水)午前10時から2時間、札幌市北区北8条西3丁目のエルプラザ3階ホールで独立行政法人国立病院機構北海道がんセンターの西尾正道院長による講演会を行う。テーマは「内部被曝と健康被害」。定員300人で参加費無料。(写真は、西尾正道氏)
暮らしや食に関する環境問題に取り組んできたコープさっぽろは、昨年度以降原子力発電や化石燃料から自然エネルギー活用へシフトする環境方針を策定して「脱原発」の姿勢を鮮明に打ち出している。
昨年10月末には道庁に脱原発と自然エネルギー促進を求める要請を行ったほか、11月には反原発の市民運動家で作家でもある広瀬隆氏を招いた講演会を実施。今年に入ってからは、2月に今回講演する西尾氏を招いた内部被曝講演会とチェルノブイリ原発事故の被曝被害に迫ったドキュメンタリー映画『チェルノブイリ・ハート』の自主上映も行った。
今年度も引き続き、放射能汚染や内部被曝の危険性について組合員や一般市民に学ぶ機会を設けることにしている。
今回の講演会は、今年度の1回目で、講師には再び西尾氏が招かれ放射線の知識と内部被曝による健康への影響について分かりやすく解説する。
西尾氏は、がんの放射線治療を通じて日本のがん医療の問題点を指摘、改善するための医療を推進している。年間1500人のがん患者に放射線治療をしており、日本のがん放射線治療の第一人者。
今後も、2~3ヵ月に1度、体内被曝や食品汚染の専門家による講演会を開催していく予定で、昨年に続き広瀬隆氏の講演も計画されている。
問い合わせは、コープさっぽろ組合員活動部(電話011・671・5698 FAX011・671・5743、受付時間は午前10時~17時、日曜日除く)